2017/06/25

襟裳岬あざらしウォッチングツアー




6月25日(日)、秀岳荘主催の「襟裳岬あざらしウォッチングツアー」に参加してきました。




ツアー自体は24日から2日間にかけて行われていますが、我々は二日目のみ参加です。


早朝3時半に家を出発。札幌は大雨でした。





千歳を過ぎたあたりから霧が出始めます。


日高道の終点で降り、ここからはひたすら海沿いの一般道です。
道路と並走するJR日高本線は、鵡川駅から様似駅の間が、2015年1月の高波被害からずっと不通です。
線路は雑草に覆われており、手入れのされない人工物が自然へ還る速さに、驚かされます。




道の駅新冠と三石でトイレ休憩。






様似の街は霧の中。信号機が直前まで見えずヒヤヒヤしました。



霧が出る、ということは風のない証拠。

あとはうねりのないことを祈ります。




集合場所は襟裳岬からほど近い、クリフハウス柳田旅館。
今日は、こちらでシーカヤックガイドをされている柳田さんに、お世話になります。


旅館を9時出発なのに、7時半すぎに着いちゃいました。






看板犬のコロ。めんこい。
犬にはモテるnao…。





運転疲れのnaoは車中で仮眠。






気温は11℃。春先みたいな肌寒さ。
今日はいつものウェット上下に、レインウェアを上だけ追加します。
…パドリングジャケット、なんて高級なものは持っていないので。



旅館の駐車場で、カヤックを組み立て、秀岳荘のワゴン車に積み込みます。
色とりどりのカヤックが並んでいるのを見ると、ワクワクしてきます。



出発地点は「本当の」襟裳岬です。


今まで、風の館がある崖の上が襟裳岬だと思っていましたが、崖の先に浜があり、そこが岬の先端だそうです。






シーカヤックと並べると、マーキュリーはずんぐりむっくりしているなぁ。
…やっぱり本物は違いますね。かっこいい。



浜に降りてびっくり!






まず、水がない。

通常なら波打ち際になるはずのところに、岩礁が露出しています。



さらに。
波が高い!

潮が引いて磯のようになった場所は比較的穏やかなのですが、その外側から、すごい波が打ち寄せてきてます。


ええ~~。ここ通るの~~!?


…絶対沈する!!((( ;゚Д゚)))




今日は一年で一番潮が引く日、なんだそうです。
そして、この状態の海が、襟裳では「穏やか」な部類だとか…。


まじか、襟裳!恐るべし!



…沖に目をやると、変な三角波とか、ブレイクしている場所もないですし。
無風ですし。言われてみればそうなのかも。


でも怖い!
波に負ける自信ある!



出艇前に柳田さんからパドリングレッスンを受けます。
海の上では方向を時刻で示すとか、腕ではなく上体のひねりを利用して漕ぐとか、ひじの曲がりが左右均等でなければいけないとか、勉強になりました。



柳田さんのタンデム艇が先行し、波の合間を見てこちらに合図をくれます。






GOサインが出て、急いで進もうとしても…パドルに大量の昆布が引っかかって、お、重い~~!
naoのまわり、海面から、ボコボコ飛び出しているのは全部昆布です。

波の立つ左側を避け、磯の通路のようになっている右側から沖へ進みます。



磯を出ると、一気にうねりの中へ。


すごいんですよ、これが…。


モワワ~~ンと、持ち上がり。
ウワワ~~ンと、下がる。


うねりが来るたびに、「ギョエー」「ヒエー」と叫んでました。…私だけ。




これは、naoが撮影した写真なんですけど、うねりの感じが伝わりますかね。


naoの目線より、大分高いところに私がいて、さらに奥にいるタンデム艇の人の頭が水平線ギリギリに見えます。


こんな高低差がずーっと続くわけです。
酔い止め飲んできて良かった…。






そして、深い霧…。



柳田さんを見失わないよう、必死に漕ぎます。

見渡す限り真っ白。自分がどこを向いているのか、方向感覚が全くありません。


濃霧はベテランカヤッカー、柳田さんの方向感覚さえ狂わせていたようで…。

気が付いたら、アザラシのいる岩礁帯をはずれて、南西へ向かっていたのでした。





後から、GPSのログを確認したら、見事に円を描いています。




コンパスを持っている人もいましたし、波の砕ける音、カモメの鳴き声でなんとなく岸の方角はわかりましたから、問題なし。
むしろ、美味しい(。-∀-。)



沖の船が鳴らす霧笛を背に、アザラシを目指して漕ぎ続けます。




霧の中から、岩山とアザラシが見えてきた!
うねりがすごくてじっくり観察する余裕がない。


岩と岩の間、大波が打ち付け、海水が川のように流れている場所に、みんな突っ込んでいく…。
ここに突入するときは、ちょっと生きた心地がしませんでした。






通り抜けて奥へ進むと、岩に囲まれた穏やかなエリアが現れ、ホット一息。





前方へ目をやると、海面にアザラシの頭が沢山浮かんで、全員こちらを見ています。「ガン見」という表現がこれほどピッタリな目線はありません。
アザラシからすると、我々は完全に「不審者」ですもんね~。
でも、つぶらな黒い瞳にジッと見つめられると…アザラシと、我々人間の、交わるはずのなかった人生が少しだけ交差したような…不思議な感覚に捉われました。











岩の上にもアザラシが寝そべっています。
ここにいるのは、ほとんどがゼニガタアザラシです。
ゴマフアザラシに見えた個体もいましたが、早めに換毛が終わって白い毛になったゼニガタアザラシだそうです。


naoは一眼レフと望遠レンズを持参していましたが、ここで痛恨のミスが発覚。
カメラ本体とレンズの防水ケースの結合部が合わないことが洋上で判明しまして…。

霧があると、アザラシの警戒心が薄れ、観察するには適しているのですが、写真を撮るのは難しくなります。


望遠レンズが使えれば、もっといい写真が撮れただろうに。
残念です。



浜へ上がる際には、行きより更に激しさを増した波を避けながらの、スリリングなパドリングとなりました。





↑これは、上陸前の穏やかな磯ゾーン。
この後、我々は予期せぬタンデム艇の波乗りを目撃する事に…。



シーカヤックと一緒に漕いでみて、やっぱり本物は波の切り方や、一漕ぎで進む距離が違うと実感しました。
マーキュリーが面で進むのに対し、シーカヤックは線で進むイメージ。

静止している時の安定性はおそらくマーキュリーの方が優れていますが、パドリングとなると太刀打ち出来ません。





旅館に戻ったら、バーベキュータイム!

えりも短角牛の焼肉&ハンバーグ!
もう、言うことなし★*゚*(感´∀`激)*゚*★

灯台つぶ、初めてお刺身で食べました。
美味しかった!

naoは来年も参加したいと言ってました。
私は、今年のこの波で「穏やか」なら、ちょっと厳しいかな〜〜と思っております。

参加するなら、自艇でなくタンデム艇をレンタルするのが無難かと。



襟裳岬のアザラシは、漁業被害が深刻です。
我々部外者がポッと観光気分でやってきて「可愛い」と騒ぐのは申し訳なく思います。
でも荒々しい襟裳の海を、少しですが漕いでみて、アザラシも人間(漁師さん)も、この海に生きることは決して楽ではないだろう、と身をもって理解できました。




襟裳の豊かで厳しい海。

この海で子を育て、命を繋ぐアザラシの力強さ。

この海を恐れず、漁に出て生計を立てる漁師さん。


どちらにも、等しく敬意を払いたい。


出来れば、これからもずっと人間とアザラシが共存する海であってほしいです。




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