夏鳥たちよ!無事海を渡れ!
こんにちは、umeです。10/22(日)、室蘭の岬を訪ねました。
先に申し上げておきますと、今回まともに撮れた写真はほとんどありません。
オートフォーカスが全然効かなくて…ゴニョゴニョ
天気は曇り。気温10℃、風速7~10m/sの西風。吹きっ晒しの岬でジッと待つため、冬用装備で挑みました。
もふもふハシブトガラちゃんがお出迎えしてくれました |
駐車場から展望台へ上る階段は両側からのびる柏の枝でトンネルのようになっています。
そこへやってきたのは、メジロの群れです。
しばらく賑やかに鳴いていましたが、そのうち、一羽だけを残して姿を消しました。
残った一羽はしきりに首を振り、あたりを警戒している様子。
レンジャクの群れでも見たことがありますが、おそらくリーダー兼見張り役でしょう。
見張りの子も見えなくなったな…と思っていたら、突然!我々の頭上にメジロの群れが飛び出してきました!
あっという間に海の上へ。対岸へ向けてまっすぐに飛んでいきます。数はおそらく50羽以上いたと思います。
もしかしたら、猛禽類を警戒して引き返してくるかもしれない…と双眼鏡で追いかけましたが、戻ってきませんでした。
群れが小さな点々になり、曇り空の灰色に溶け込むまで、ずっと眺めていました。
初めて渡りの様子を目の当たりにして、言い知れぬ感動に包まれました。
冠雪の駒ヶ岳 |
普段、木々の間を飛び回っているメジロが、群れをつくり海へ向かって飛び出していく。
対岸の砂埼灯台まで直線距離で27~28㎞あります。風に負けて海に落ちれば死確定、猛禽類に襲われたら逃げ場はありません。
岬の上空を旋回するハヤブサ |
それでも、陸路をぐるっと迂回するのではなく、噴火湾を一気に突っ切るルートを選ぶ鳥たち。
消費エネルギーを最小限にできるとか、陸路には陸路のリスクがあるとか、彼らなりの合理的判断なのだと思いますが、それでもやっぱりすごいな~と感心してしまいます。
小さな小さなメジロの体に秘められた勇敢さと強靭さ。普段、舗装された道をトボトボと歩いているだけのニンゲンには、メジロの放つ生命力がとっても眩しかったです。
撮った時は分からなかったけれど、イスカでした。 |
鳥は素晴らしい生き物だ。改めて実感いたしました。
ハッキリとは分からないけど、尾羽の形と翼の模様からシメかな? |
来年は、オオジシギのディスプレイフライトを見たいなぁ…なんてネットで調べていたら、HTB制作のドキュメンタリー番組を発見しました。
ウェザーニューズ公式サイト より |
北海道からオーストラリアへ渡るオオジシギの飛行ルート解明。繁殖地、越冬地、それぞれが抱える環境問題。どんどん数を減らすオオジシギ…。
2017年放送なのですが、番組内でオオジシギが一羽ポツンと佇んでいた手稲の草地が、現在はローソンになっていると知り、切なくなりました。
調査のためとはいえ、かすみ網にひっかかるオオジシギはやっぱり可哀想…。5gのGPSもあんなに長いアンテナついてたら飛び難かっただろうなぁ。
HTBオンデマンド で無料で視聴できます。会員登録が必要なのと、検索ボックスがないので、探すのがちょっと手間です。ページを下へスクロール、ジャンル「情報・報道・ドキュメンタリー」から「HTBノンフィクション」をクリック、昇順に並び替えて上から二番目です。
ちなみにうちの猫は、オオジシギのディスプレイフライトシーンでテレビ画面に駆け寄り、一生懸命つかまえようとしていました。渡り鳥が好きなバーダーさんには、ぜひ見ていただきたい!オススメです!
今後の目標!飛んでいる鳥の撮影技術を向上させる!
ヨコスト湿原のオオハクチョウ |
0 コメント :