2022/09/11

Point65 マーキュリーのスケグ交換 その2 「苦労の交換」



こんにちは。naoです。

Point65 マーキュリーのスケグを部品として入手しました。


Point65 マーキュリーのスケグ交換 その1 「スケグ壊れる」

購入して丸5年。そろそろあちこちガタがきている。


では、実際に交換していきます。

マーキュリーを持っている方は少ないと思うので、これはもう自分たちの備忘録です。

スケグの部品一式の中に、英語で書かれた交換の説明書が入っていました・・・。

と、思ったら、交換の説明書ではありません。

スケグの中にあるバネを締める、締め方が書かれている説明書でした。

紙の説明書は全く役に立ちません。


Point65の公式サイトに交換方法のPDFが掲載されていましたが・・・。

Mercury Rudder Exchange Instruction Manual 
これも実はちょっと不親切。

「スケグコントロールを外したら、中にあるロープの結び目を解いて、ロープを引っ張り出します。」みたいなことが書いてあるのですが、結び目をほどいてもロープはまっすぐ出てこなかったり、最後に「ロープを入れて結びます。」みたいなことが書いてあるけど、どう考えてもロープをコントローラーの内周を半周させないとロープが余ります。半周させるにはロープを押し込むことも出来ず・・・。

というわけで、手探りでの交換になりました。

マーキュリーは3分割艇です。

スケグはスターン(船尾)部分に仕込まれています。

スケグコントローラーとスケグ本体は直径1.5mmほどの細いロープでつながれており、コントローラーを回してロープを巻き上げることでスケグを収納し、コントローラーを回してロープを緩めることで、スケグ内のバネによってスケグが水中に降りてくるようになっています。

まずはスケグコントローラーをDOWN方向に回してスケグを出します。

実際はスケグが出ていなくても良くって、内部のロープが緩めばOK。


スケグコントローラー 反時計回りに回すとロープが緩む

スターン部分のハッチを開け、内部からスケグコントローラーにある3本のネジを外します。


コントローラーの裏側から3本のネジで留められている

3本のネジを外すと、スケグコントローラがハッチ上側のピースと下側のピースに分解されます。


スケグコントローラーの上側のピース

このスケグコントローラーの上側のピースの裏に、中心部に1つのネジがあります。

これを外すと、さらに2ピースとバネに分解されます。


コントローラー上部の枠と中心のボタン

ロープは上部の中心のピース外側を半周してから、穴を通してピースの内側に入り、結び目を作って外れないように固定されています。

コントローラーを回すことで、ロープを巻き上げたり緩めたりしていることになります。

半周分で緩んでいる状態です。

ロープの結び目をほどいて、ロープをピースから外します。

このスターン部分全体をひっくり返して裏にします。

スケグを固定している3カ所のネジを外します。


スケグを固定する3つのネジ。1本はスケグを左右に動かせるように少し緩い。

これでスケグを引き出すことが出来ますが、あんまり引っ張るとロープが全て出てくるので、後で厄介になりますから、ほどほどに。


引っ張り出したスケグ

スケグの穴にロープが通してあり、結び目によって固定されています。

これをほどきます。


結び目をほどいてロープを外す


スケグの新旧比較 方向を合わせるんだった・・・。


スケグの部品の中でも、ダメになったのはこのバネを押さえる部品。


バネを固定する部品の新旧比較

この部品の外側の出っ張りが引っかからなくなり、この部品が飛び出てバネが緩むんです。

この部品とバネのセットも交換部品として出ています。

しかし、部品を受ける側のスケグ本体もバカになっていたらダメかも、と思い、今回はスケグ全体を交換することにしています。

スケグ内部にバネを嵌め、バネを固定する部品を嵌めます。

このとき、バネはスケグが外に出る反発力がある状態で部品を固定します。

これで新品のスケグの準備完了です。

スケグを交換したら、ロープを元のように通して結び目を作ります。

そして、スケグをまた3つのネジで固定します。

スケグを外す際、ロープを引っ張ったので、スケグコントローラー側にロープが出ていません。

そこで、スケグ側からロープを押し込んでやる必要があります。

裏返しているスターン部分を元に戻し、スケグの上にある、ロープを掛ける三角の部品を取り外します。

三角の部品はスターン(船尾)からバウ(船首)方向にネジを通してあり、バウ(船首)側でナットによって締め上げています。

ナットをプライヤーやラジオペンチなどで固定し、ネジを緩めます。


三角の部品の根元にあるナットをプライヤーで挟んで固定


三角の部品の根元にあるネジを緩める

ロープを掛ける三角の部品を外すと、丸いプレートが現れるので、ネジ2本を外します。


プレートのネジ2本を外す

外すと、スケグの中心部分にロープが通してあるので、このロープをピンセットを使ってバウ(船首)方向に押し込みます。


穴から見える細いロープを押し込む

押し込んでいくと、ハッチ内のチューブの先からロープが飛び出ます。


チューブから出たロープ

このチューブは本来ハッチの中にありますが、今回は撮影用にハッチ外に出しました。

チューブから出たロープを引っ張って、スケグコントローラーの一番下のピース(ハッチ内のピース)の穴に、ロープを通します。


コントローラーのハッチ内のピースにロープを通す

コントローラーのハッチ内のピースをチューブに押し込んで結合させ、ハッチ内に戻します。


あ、まちがってロープを通す前に写真を撮ってしまった・・・。

ハッチ内からロープをコントローラーの穴を通して引っ張り出します。

そして、コントローラーの外側のピースの穴に通し、続いて内側のピースの穴に通して結び目を作ります。


あれ?コントローラーを分解したときと同じ写真だ! 実は組み立てるときの写真でした。こっちが正解。

ロープを内側のピースの外周に半周分巻き付け、バネを挿入してから、外側のピースをはめ込み、ちゃんとまわしてロープが十分巻き上げることを確認してから、中心部のネジを締めてコントローラーの外側のピースを完成させます。

最後に穴に組み込み、裏から3カ所のネジを締めて固定させます。

また、先ほどロープを押し込むために外した、スケグ上部の丸プレートと、三角のロープを固定する部品も元に戻します。

これで完了です。

コントローラーを回してスケグが降りることを確認します。

次回、交換したスケグがしっかりと働くのか、実地確認です。



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