Point65 マーキュリーのスケグ交換 その3「失敗の漕ぎ出し」
こんにちは。naoです。
カヤックのスケグを交換したので、晴れて風が少ない9月3日、いつものように支笏湖からこぎ出してみました。
Point65 マーキュリーのスケグ交換 その1 「スケグ壊れる」
スケグを出しても漕いでるうちに引っ込んでしまうようになった!
Point65 マーキュリーのスケグ交換 その2 「苦労の交換」
秀岳荘で部品を取り寄せて交換。めっちゃ大変だった(naoが)
交換したので軽い力で簡単にスケグがでるようになりました。
簡単に方向が変えられる。
この日もモラップキャンプ場はびっしり |
カヤックはスケグの直進性によって、モラップの湾を真っ直ぐ突っ切って行きます。
湾を突っ切って一番崎をめざします |
と、出発して10分ほどした時です。
あ! 右側のスケグペダルがスッカスカになった!
umeのカヤックに近づき、スケグ部分を確認すると、右側とかいう問題ではなく、スケグのワイヤーとスケグ本体を接続する部分の三角の部品が、本体から外れ、カヤックのデッキ部分にポロんと落ちているではありませんか!?
三角の部品は、スケグ本体とボルトとナットで固定されてるはずでした。
三角の部品を見ると、ボルトとナットがくっついています。
つまり、三角の部品はスケグ本体に奥まで差し込まれていなかったため、ボルトがスケグ本体の穴を貫通せず、スケグの上部でボルトがかぶさっているだけの状態になっていました。
umeのスケグと部品の断面図 |
スケグのコントロールを失ったカヤックは、垂直尾翼を失った飛行機のように、まっすぐすすみません。
ちょっと左方向に向かっただけで、水圧によってスケグが曲がったままになり、ずーっと左方向に進むようになり、思いっきり右に向かって急に漕ぐ(スイープという漕ぎ方をする)と、今度はずーっと右方向に進むようになります。
めちゃくちゃ疲れるよぉ・・・。
まっすぐ進まず呆然とするume氏 |
とりあえず、スケグを格納しよう。
スケグを真っ直ぐにしないと格納できないので、naoはumeのカヤックに近づき、スケグを真っ直ぐにしたところで、umeがスケグコントローラーを回して格納しました。
それでもなんだか右に進むなぁ。
それはスケグのせいではない。パドリング修行が足りんのだ!
もともと、カヌーやカヤックはまっすぐ進まず、漕ぐことによって少しずつ蛇行して進む乗り物です。
この「漕ぐ」というのが意外と厄介で、パドルの中心を持っていないとか、利き腕による左右の力加減、カヤック内の積荷位置による左右バランス、ひいては着座位置によって、左右どちらかの漕ぎが強くなります。
それを、何らかの目標物・対象物を見て、どっちかに曲がっていないかを確認しながら方向修正していかなければなりません。
方向修正どころじゃない! 左1漕ぎに対して右3漕ぎぐらい。バランス悪くて疲れる!
僕のスケグはバッチリです!
なんとかいつもの目的地、支笏湖温泉街の赤い橋に来ました。
陸に上がってコーヒーを飲んで休憩したところでnaoがひらめきました。
スワンボートの受付にドライバーとプライヤーかラジオペンチがあるはず!
naoはコーヒーを飲み終えた後、近くのスワンボート乗り場の受付に行き、ドライバーとプライヤーがないか尋ねたところ、これのことですか?と、受付のお兄さんが奥から持ってきてくれました。
受付前のテーブルの上で、黒い三角の部品からボルトとナットを外すことができました。
これでスケグに仮止めすれば、帰りはスケグが使える。
ありがたいけど、ナットとか落ちたりしないの?
大丈夫。安い汎用品なので、落ちたらホームセンターで買えばいいだけのこと。
湖畔に泊めたカヤックに戻り、素手で取り付けてみたところ、黒い部品の穴にネジ溝が切られているようで、手ではボルトが完全に貫通できず、仮止めのさらに仮りの状態です。 それでも簡単には外れなさそうだったので、umeにはこれで帰路を漕いでもらうことにしました。
蛇行で疲れるよりはマシかも?
SUPを楽しむ皆さんと、恵庭岳 |
ということで、支笏湖温泉を離れ、モラップに向かいます。
スケグの感触を確かめながら漕ぎ進めるume氏 |
おお! まっすぐ進むようになった! 左右に曲がるのも簡単!
操舵はパドルでやらないと上達しません!
ブルーウォーターポイントをまっすぐ漕ぎ進むume氏 |
漕ぎはじめは曇っていた空も、帰る頃には晴れて、山々がはっきりと見えました。
雄大な恵庭岳 |
反対側の風不死岳 |
naoのスケグは何ひとつ不自由なく完璧な仕上がりでした。
umeの仮固定したスケグも帰路は外れることもなく、家に到着してからしっかりとナットで固定しました。
ちょっとしたハプニングはあったけど、スケグ交換は大成功です!
「バキッ」って音がして舵が効かなくなった時は焦ったぜ!!
9月中旬が過ぎ、台風が去ってからは急激に寒くなった北海道で、あと1回漕げるでしょうか?
もしかしたら、これが今年の漕ぎ納めになるかもしれません。
出発前。 釣り船が片付けられて広々としたボートハウス。 |
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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