【KAKUDAI】蛇口の「カチッ」を取り戻せ!!【014-000】
こんにちは。蛇口に写るオッサン、naoです。
なんか、風呂場の蛇口、真ん中でカチッっていう音がしなくなったと思わない?
そうそう。前からシャワー止めたと思ったら行き過ぎてて、カランからお湯が出てたりして、止めるのが難しくなってるんだよね。
お風呂の混合栓はとても便利ですが、うちの混合栓は上にひねるとシャワー、下にひねるとカラン、真ん中で止まるようになっています。
真ん中で止まる時に「カチッ」とクリック音がして止まるようになっていたのですが、いつの間にかカチッという音は消え、上下にフリーで行き来するようになりました。
シャワーからカランに行きすぎるのは良いのですが、カランで水を汲んだ後、止めようとして服のままシャワーを浴びるのはまっぴらゴメンです。
このカチッの正体を掴むべく、蛇口の右側を引っ張って分解してみました。すると。
あるべきものがない! |
この白いプラスチックの上部に金属のバネが入っているはずですが、折れていました。
折れた金属はこちら。
パックリ(R)割れ |
金属疲労を起こして、真っ二つに割れています。
本来ならこの金属が白いプラスチックの間から頭をちょこっと出して、蛇口が中立になった瞬間、内側の凹と嵌って「カチッ」という音と共に吐水が止まります。
TOTOの蛇口だと、この金属部品が嵌め込まれたユニットだけが安価に販売されていますが、うちのはKAKUDAI製。このユニットだけは売っていないようで、カランとシャワーを切り替え、吐水量を調節する混合栓切替部「カートリッジ」を丸ごと交換する必要があります。
まず、どのカートリッジを取り寄せれば良いのか調べるため、この蛇口の品番を調べます。
品番は蛇口の裏にシールが貼られていました。
品番は173-030K |
つづいて、KAKUDAIの部品検索サイトでこの品番を入れて部品を検索します。
KAKUDAIのメンテナンス部材ナビ
そうすると、うちのカートリッジは「014-000」ということがわかります。
yodobashi.com でお取り寄せできるようなので、注文してみます。
メーカー取り寄せだったため、納品まで10日ほどかかりました。
ブツはこちら。
意外とちっちゃいのね。 |
で、カチッの正体は、コイツ。
この金属がカチッの正体 |
この金属がバネになっていて、何度も押された結果、金属疲労によりポッキリ折れ、凹側には何も嵌まらないので中立で止まらなくなっていたのです。
では、交換して行きます。
まず、蛇口に水が行かないように、蛇口の下側の根本にある元栓をマイナスドライバーで締めます。
時計回りで締める。湯水両方。 |
蛇口の右側の切り替えハンドルを思いっきり右にまっすぐ引き抜きます。
また、切り替え表示リングも同じように引き抜きます。
結構力ずくで。 |
現れたギザギザの止水ナットをプライヤーなどでつかんで回して緩めます。
プライヤーと蛇口に写るオッサン |
これで混合栓切替部カートリッジを引き抜けるようになりますが、中の
ネジの切れ込み凹部にマイナスドライバを入れ、てこの原理で徐々に浮かせます。
最初はちょっと細めのマイナスドライバーが良さげ。 |
でも、全然抜けないので、説明書を読み返すと、本当は蛇口本体を取り外してからやるように書いてあったので、取り外してみました。 (あとから考えると、取り外さなくても良かった模様)
モンキーレンチで元から取り外し |
なんとかテコの原理を使い、混合栓切替部カートリッジを取り外しました。
さよならカートリッジ |
で、新しいカートリッジを挿入するのですが、向きがあるそうで、まずは黒い部分と白い部分の凹凸を合わせる必要があります。
写真は凹凸がわかるように少し離していますが、実際にはぴったりくっつけて挿入します。 |
挿入するときは、白いプラスチックの凸部が手前、金属バネが真上に来るように挿入します。
黒いプラスチックがずれないよう、慎重に向きを合わせて挿入。 |
こちらもOリング(ガスケット)が硬いので、なかなか奥まで入れにくいのですが、胃カメラの先生の如く、ぐいぐいと入れます。
完全に入ったら止水固定ナットを締め、その上から切替表示リングを入れ、切替表示リングのSTOP部分が金属バネの頂点と一致するように調整します。
STOPと金属の位置が一致 |
最後に、切り替えハンドルをググッと手で押してまっすぐ横に挿入すれば完成です。
根本のカバーつけてないけど完成 |
元栓を開けてカランとシャワーを出してみました。
お!ちゃんと出るし水漏れもない。カチッというクリックも復活! こころなしかハンドルが軽くなったなぁ。
これで不意にシャワーをかぶらずに済むね。
交換は大成功です。元の使いやすさを取り戻しました。
それにしても、あの金属部分だけ売ってくれればとても安く済むのになぁ、と思います。
そうすれば、こんなに大掛かりな分解をしなくても、切り替えレバーを手で外すだけで交換できますから。
でも、一時は蛇口そのものの交換も覚悟しました。そうすると3万以上は吹っ飛ぶでしょう。そう考えると、3,000円程度で済んだのはまだ安かった方とも言えるのでしょうか?
じゃ、これからシャワーに入りながら、蛇口の赤カビ落とします!
みなさんも、蛇口のカチッがなくなったら、交換で取り戻しましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。
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