2023/01/29

北海道の東の果てにあこがれの野鳥を撮りに行く(後編)



こんにちは、naoです。道東野鳥観察記、最終話をお送りします。

さっそくコミミズクが獲物のヤチネズミをゲットしたようです。


だれかに盗られまいと周囲を気にするコミミズク

獲物を持って飛び立ちます。


どこに行くのかしら?

どうやら、獲物を奪われることを警戒し、草むらに隠れて食べるようです。

コミミズクは猛禽類ですが、フクロウ同様、カラスなどに獲物を横取りされやすいようです。


器用に首だけ動かして獲物探し

フクロウ科の鳥というのもあって、首が器用にクルクル動きます。

ひらひらと翼をゆっくり羽ばたかせて進みながら、首だけを回してヤチネズミを探しています。

キタキツネは、雪の下にいるネズミでも臭いを嗅ぎ分けて捕らえることができますが、コミミズクは雪が少ない地域で草原が露出し、隠れられないネズミを狩ります。


草原の端まで行ったのでUターン。


こちらに向かってくる

横からの姿はひょうきんで愛くるしいシルエットですが、正面顔は鋭い嘴を持った猛禽類らしいりりしい顔つきです。


草地に向かって急降下


鋭い爪で襲いかかる


こっちを向いてますが、狩りに失敗。てへぺろ。


ガイドさんはコミミズクをじっくり観察したことがなかったようで、

ガイドさん
意外とこんなにも狩りが失敗するんですね。

と言ってました。ネズミを持っていたのを撮れたのは最初の1回きりです。

何度も草地に突っ込んでいるのを見ましたが、なかなか成功しないようです。

そもそも猛禽類の狩りが成功した瞬間をあまり見たことがない気がします。

陽がだいぶ傾いてきても狩りを続けるコミミズク

ガイドさんの運転で、移動しながらコミミズクを撮っていましたが、たまたま停めて降りた場所で、コミミズクがこっちに向かってきました。

これはだいぶ近いです。


こっちに向かって飛んでくるコミミズク。この写真だけノートリミング。


超望遠の700mmですが、どんなシーンでもノートリミングなんて、いままで出すことはありませんでした。構図、陽の当たり方、ピント、どれもベストショットの1枚です。


さらに近づいて構図が保てずトリミング


ゆっくり羽ばたきながら去って行く

先ほどから登場しているのは1枚に1羽ですが、どうやらこの場所には3~4羽くらいのコミミズクが出ているようです。


2羽同時に撮れた瞬間

さて、ガイドの終わり時間、16時に近づいてきました。

陽も暮れかかっているので撮影を止めて、自分のクルマを置いてきた待ち合わせ場所に戻ります。

ガイドさん
1羽だけ車と一緒についてきますね。

ホントですね。クルマと同じ速さ。いや、ガイドさん、あの鳥、形も飛び方もコミミズクと違いますよ!

ガイドさん
あ、あれはハイイロチュウヒのメスですね!


陽が落ちてきてから出たハイイロチュウヒのメス
もう暗かったので、ISOが上がってノイズだらけ&遠いのですが、とりあえずハイイロチュウヒをガチピンで捕らえることが出来ました。さすがミラーレス!

もしかして、ここで見られる猛禽類を全て見たって事じゃないですか?

ガイドさん
そうですね! これはけっこうツイてますよ。

おさらいしておくと、ここで見た猛禽類は見た順に、

・ケアシノスリ
・オジロワシ
・オオワシ
・コミミズク
・ハイイロチュウヒ

と、5種でした。1日でコンプリートです。ユキホオジロが見られなかった分、猛禽類コンプリートで取り返したカンジでした。

この後、4時間かけて帯広の実家に戻り、たまたま弟の義父からいただいたタラバガニを食べて就寝。

翌日最終日は帯広市内でシマエナガやエゾリスを撮って、帰札しました。

2泊3日、遠すぎる東の果てでしたが、鳥見を始めてから憧れていたコミミズクをこんなにバッチリ撮れて、大変満足の野鳥撮影でした。

これは来シーズンもこの地を訪ねなければ。


森に帰っていくコミミズク

最後までお読みいただきありがとうございました。

また来年!


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