早朝の森で、思いがけずフクロウに出会う。

2022/3/22 nao

こんにちは。naoです。三連休の中日、雪は降らない予報だったので、夜明け前に起きて、久々にあの公園に行きました。

お目当ては、数年前に会ったっきり、めっきり会えていないエゾモモンガなんですが、期待はしていません。

あの時のモモンガの巣が翌年強風で倒れてしまってから、同じ場所には現れていないようです。

Instagramでは、たくさんのエゾモモンガの写真が流れてくるんですよね。みなさんどこで撮っているのでしょう?

日の出とともに公園に到着すると、案の定、公園の駐車場はスッカスカです。

珍しい動物が出たときは駐車場がいっぱいになります。スカスカということは、モモンガはいないな…。

せっかく早起きしたんだし、いつものコースを歩くことにしました。

日の出時刻が過ぎたばかりの公園は、野鳥の声がいっぱい。

オオアカゲラやコゲラのドラミングがあちこちで響きます。

ゴジュウカラのさえずりもとても通ります。

鳥はいるんですけど、夜明けの曇り空なので、暗くて撮れません。

かろうじて撮ったオオアカゲラは空抜けの枝被りで、あえなくボツ。

ということで、先へ先へ、どんどん歩いてゆきます。

かつてエゾモモンガを撮影した場所には、ハンノキの大木がまだ花や実をつけていましたが、エゾモモンガの食痕は見つかりませんでした。

エゾモモンガは枝先を斜め45度にスパッと切って、花と実を食べて残った枝を落とします。

なので、モモンガが出る木は、その木の下の雪面を見るとわかるそうです。

食痕があったらみんなこぞって来てるから、そりゃそうだよなと思いながら通り過ぎます。

そして、11月にエゾフクロウを見た樹洞、12月にエゾフクロウを見た樹洞、かなり前にカラスに追いかけられてエゾフクロウが逃げ入った樹洞(ここだけ撮ったことがありません)を、それぞれ遠巻きに不在確認しながら、奥へ奥へを歩みを進めていきました。

かつてよく、シマエナガにあった場所に近づいてきました。

シマエナガのペアなんか撮れたらサイコーです♪

しかし、シマエナガ特有のジュルリジュルリという声は聞こえず、あるのはただ静寂とカラスの鳴き声のみ。

と、その時です。

視界の左前方に違和感を感じました。なにやら、丸いものが、木の真ん中に居るのです。

違和感の正体

焦げ茶色の木々の森の中に、ちょっと明るい白くて丸い物体。

なんとエゾフクロウです!

12月にエゾフクロウの動画を撮った時に、公園を良く散歩しているという初老の男性とお話ししました。

その男性曰く、「この先の左手にも樹洞があるらしいんだけど、いまだ見たことないんだよね。」とのこと。

僕はその時から勝手に、入り口から順に、11月に撮影した1番樹洞、12月に撮影した2番樹洞、カラスに追いかけられて逃げ込んだけど撮影したことがない3番樹洞、そして男性から教えてもらった樹洞を、4番樹洞と名付けていました。

4番樹洞の位置がどこだかさっぱりわからなかったのですが、思いがけず、今回樹洞の位置がわかったどころか、エゾフクロウに出会うことができました。

そして、まわりには誰もいません。

これは撮り放題や!!

とはいえ、近づいてはいけません。(逃げるかもしれませんし、雪に埋まります。)

音を出すのもいけません。(フクロウにストレスを与えます。)

遊歩道を静かに左右に動きながら、ベスポジを探ります。

発見してから10mほど進んだ位置。これがベスポジかも?

遊歩道からそれほど距離もないので、いままでこの樹洞が発見できなかったことが不思議でなりません。

横に回り込んでみます

トリミングしているので近そうに見えますが、700mm超望遠レンズで↓これくらいです。

僕的には十分近い

鳴かない鳥を見つける人凄いな、と、思いましたが、今回自分ができちゃいました！

ま、フクロウは比較的デカい鳥ですし、木の色より明らかに白いですからね。

夜のうちに狩りを終えて、眠る時間のようですが、カラスの声がすると、薄目でそちらのほうを見ます。

硬い雪を踏み抜いてしまった僕の音に気付いたようです。