北海道の東の果てにあこがれの野鳥を撮りに行く(前編)
こんにちは、naoです。
1月5日から7日まで、道東に野鳥撮影に行きました。
私は6日が仕事始めなのでパス。
naoの実家は帯広にあります。道東の中では西寄りです。
今回naoが狙う野鳥の生息地はもっと東。わかる人にはわかる北海道の東の果て、野鳥の楽園にいる「コミミズク」です。
毎年冬、オオワシ撮影のついでに日高地方の「コミミズクの目撃現場」に立ち寄るものの、一度も遭遇したことはありません。
昨シーズンは3日連続で日高地方に出かけ、すべて空振りでした。
逢いたいという邪念がつよすぎるのだよ。
そこで今シーズンは観察場所(撮影場所)を変え、雪の少ない北海道の東の果てにターゲットを合わせました。
しかしそこは、札幌から400km以上も離れた地。国道1号線を東京から出ると400km地点は岐阜県四日市市だそうです。
高速道路も途中までしかないので、休憩なしで6時間、往復12時間。
直行をあきらめ、帯広実家に2泊することにしました。
実家は、札幌と目的地の中間地点になります。
1日目の1月5日は午前中にいつもの森林公園でキクイタダキを見て午後から札幌を出発。帯広の実家では焼肉を食べて就寝。
2日目の1月6日は6時過ぎに帯広を出発。コミミズクは午後から出没することが多いので、こんなに早く出発する必要はないのですが、せっかくなので途中の釧路管内で丹頂鶴を見ることにしました。
タンチョウの給餌場についたのは8時過ぎ。見学者が誰もいません。
しまった。遅すぎたか・・・。
そのかわり一等地で撮影が出来ます。
しかも、次々とタンチョウが飛んで来る。
着地するタンチョウ |
着地寸前のタンチョウのどアップ |
全長102~147cmもある大きな鳥なので、Canon EOS R5の鳥認識AFが威力を発揮します。
「ここにピントを合わせますね」と、言わんばかりに鳥の目や胴体が青枠で囲まれ、naoはシャッタを押し続けるだけです。構図? 余計な部分はあとで切り取ります。
それはいつまでたっても写真が上達しないのでは?
マイナス17℃の世界でしばし待ちます。
すると、始まりました!
やっぱりタンチョウは鳴き交わし! |
タンチョウは求愛ダンスと、この鳴き交わしが画になると思うんですよ。
求愛ダンスはなかなか撮れないので、鳴き交わしを待ってみました。
背景が唐松の防風林だったのも、白い息がはっきりとわかって理想通りです!
タンチョウは続々と集まり、さらに、カメラを持った人が三々五々やってきました。
次の場所へ移動するために撤収し、センターに入って給餌時間を尋ねると、9時と14時だそうです。
どうやら1時間勘違いしていました。
間違って早く到着したおかげで、餌を食べた後のまったりタイムではなく、ダイナミックな着地や鳴き交わしをベスポジで撮ることが出来ました。
コミミズクのいる最終目的地には11時過ぎに到着しそうだったので、手前のコンビニで早めの昼を取り、観察場所に到着。とりあえずクルマでゆっくり走って何かいないか観察します。
草地にいたヒドリガモ |
ヒドリガモが陸上にいる!
湿地ではあるものの、凍っていて陸上みたいなもんです。
そこで這いながら餌を探しているようでした。
寒くないのかしら?
クルマを進めると、灰色の小鳥が群で上空を横断して窪地に降り立ちました。
おわかり頂けただろうか? |
はっきりと見えませんが、冬鳥として飛来するこの鳥は、ハギマシコのようです。
ハギマシコって森林性だと思っていたので、草原で見れたのは意外です。
道東は至る所にエゾシカがいて、鹿注意の看板が立っているのですが、この場所ほどエゾシカの密度が濃い場所はないと思います。
冬でも草が雪に隠れずに食べられるから、鹿が集まってくるようです。
立派な角のオスと冬とは思えない草原 |
草原の中で座っているオス鹿を見つけたので、どうして座っているのかな、と見ていると、キタキツネが近づいていきました。
近づくキタキツネと警戒するエゾシカ |
何が起こるんだろうと、息をのんでファインダーを覗きます。
キタキツネが「コンニチハ」 |
しかし、エゾシカは体勢を変えて追い払いました。
追い払うエゾシカと立ち去るキタキツネ |
後で聞いたところ、エゾシカの背中の毛をむしって食べるキタキツネがいるそうです。虫か何かが鹿の毛に付いていて、キツネは腹を満たし、鹿は虫を取り除いてもらえるのではないか、と言うことでしたが、今回はシカに拒否されてしまいました。
海は荒れていましたが、20mほど沖合にはカモがぷかぷかしていました。
道央ではあまり見ないクロガモ |
13時の待ち合わせまで駐車場で昼寝をします。
今回は出没場所がわからないので、ネイチャーセンターの方にガイドをお願いしています。
ネイチャーセンターが1月6日が仕事始めと言うこともあってこの日にターゲットを合わせたのです。
次回中編、いよいよあこがれのコミミズクが登場!
さらに様々な猛禽類も!乞うご期待!!
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