2017/11/17

このようにして人は架空請求に引っかかるのだ




今日、会社での出来事です。
なるほどなぁ。と妙に感心してしまったのでご紹介します。




ソフトバンクのiphoneを使っている男性社員Yさん。
定年後再雇用されていまして、現在64歳です。


今朝、Yさんに「umeさん、これって無料だよね??」とスマホ画面のとあるアプリを見せられました。

私は使っていないアプリだったので「無料?なんのこっちゃ」と思い、よくよく話を聞いてみると。


アプリを使って、先週のドラマ「陸王」を見た。
Wi-Fi環境ではなかったため、パケット通信量が月の上限を超えてしまった。


まぁここまでは良くある話です。


Yさんの見ていたアプリ

このアプリは、見逃した番組を無料で視聴できる「TVer(ティーバー)」でした。


アプリを開くと、でっかく「無料」って書いてある


パケット通信量が上限に近づいたり、超えたりすると、携帯電話会社から
「残り〇GBです」→「上限を越えました」
という通知と
「追加で〇〇円支払えば、今まで通りの通信速度であと1GB使えますよ」
という案内メールが届きます。


<参考>私のスマホに届いたdocomoの通知
上限を超えると、こういう通知が来ます
低速モードではほとんど何もできないので追加購入せざるを得ない



ややこしくなるのは、ここからです。



ソフトバンクから「1,000円払えば今月はあと1GB分、高速通信できます」と金額の入ったメールのすぐ後に…。

Yさん「こういうショートメールが来たんだけどさ…。どうしてYahooから請求が来るんだろう?このアプリ(TVer)タダだと思ったから入れたんだけどなぁ」


はい、詐欺ですね!(画像はネットからの拾いものです。実際の表記は「Yahoo」でした)

この通知だけでしたら、一目で「架空請求」だと分かりますが、Yさんの場合はタイミングが絶妙すぎましたね。


動画を視聴して、パケットを使いすぎたという、なんとなく後ろ暗い気持ちのときに、ソフトバンクから具体的な金額が入ったメールが来て、そのあとすぐYahooからもショートメールが来たら…。

「ひょっとして、あの動画、有料だったのだろうか??」
と混乱してしまうのも、分かります。

Yさんがパケット通信量を超過してしまったのは、今回が初めてだったようです。

それに、ソフトバンクとYahooって、なんとなく関係ありそうな感じしません?

…私だけかな?


これが「アマゾン」からの架空請求なら、Yさんもさすがに騙されないはずです。


そして、なんと!

Yさんは私に相談を持ちかける前に、架空請求メールに書かれていた電話番号に電話していたのです!



…会社の電話から^^



幸い、誰も出なかったそうです。

固定電話だったからでしょうかね?

それにしても危ない…。




「今後は絶対電話はしないでください。こういうメールはすぐにゴミ箱!」と言っておきました。

ついでに、消費者庁の注意喚起文書もプリントアウトして渡しておきましたよ。


アプリの設定で「モバイルデータ通信」をオフにしておけば、パケットの使い過ぎは抑えられるのですが、Yさんに教えてもなかなか身につかないんですよね…。
新しいアプリを入れたら元の木阿弥。

ティーバーはモバイルデータ通信をオフにできなかった…不親切!


動画視聴のようなパケットを大量に消費するアプリは、デフォルトで「モバイルデータ通信」オフ設定にしてくれるとか、動画を視聴しようとしたら「Wi-Fi環境じゃないけど大丈夫?」みたいなメッセージが出ると親切でいいですよね。


WOWOWはオフにできます


有料動画を見たのではない、と安心したYさん。

今度は月々の締日が気になったようで…。

末締めならともかく、もし15日締めなら、ほぼ丸々1か月間、低速モードで過ごさなければなりませんから。


「ちょっとソフトバンク行って聞いてくる!」

とYさんは出かけていきました。




…仕事しろ^^






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