2022/07/16

【どうみん割】グランドブリッセンホテル定山渓宿泊体験記(中編)



こんにちは。naoです。7/9に泊まったグランドブリッセンホテル定山渓の中編、夕食を中心にお伝えします。



夕食は1Fの渓谷レストランでいただきます。

半個室が4室あります。こちらを利用したい場合は、夕食個室確約プランをどうぞ。

今回はお祝いでもないので、個室ではなく普通にレストラン。

後ろに仕切りがついて視線が気にならない、4名席に案内され、落ち着いて過ごすことが出来ました。


仕切りの後ろはオープンキッチン。
naoの席からキッチンが見えるのですが、フロア係とシェフが良い感じでコミュニケーションを取っている様子が伺えます。

地元のホテル(当時は高級ホテル)でバイトしてたので、フロア係のサービスはいつも気になります。


スタッフ同士がずっとおしゃべりしていると嫌な感じですが、笑顔で短時間のスタッフ同士のやり取りはフロアの情報交換だったり、スタッフ同士のモチベーション維持だったりに必要なコミュニケーションなので、むしろ好感が持てます。

特にフロアスタッフとシェフの情報交換は大事です。


本日のお品書き

席には既に2品が用意されていました。

が、まず先に乾杯がしたい!

ここは安くても良いので辛口のスパークリングワインがほしいところ。

ハーフボトルのカヴァがありました。

フルボトルだとシャンパンになってしまい、1.6万円と、とてもじゃないけど注文できる値段ではありません。



カヴァで乾杯です。
ノンアルコール類はドリンクバーから各自持ってきますが、アルコール類は自席タブレットによる注文になります。これも感染対策のようです。


素敵なシャンパンフルート

このカヴァをサーブしてくれたスタッフは、緊張していたのか、手が震えていました。

頼むから開栓の時はボトルを斜めにしてくれ!

スパークリングワインはボトルを斜めにして開けないと、中身があふれます。緊張していたスタッフは、ミュズレを付けたまままっすぐ開けていましたが、そっと開けてくれたせいか、あふれることはありませんでした。

見ているこっちも緊張しました。


そして、お客さん(つまり我々)の横に来てサーブすれば良いのですが、自信がなかったのか、全てのグラスをいったん手元に集めてから注ぎ、ワインをつぎ終わってからもう一度グラスを返していました。

がんばれ青年!


なんだか自分が初めてスパークリングワインを片手でサーブした頃を思い出し、懐かしくて心の中で応援していました。

手の温度がワインに伝わらないように、瓶底を片手で持ってサーブするのは瓶の汗で滑り落ちるのではないかと、最初は緊張したものです。


ちなみに、今は握力が低下して滑り落としそうで怖いです。

カヴァで乾杯して1品目を頂きます。


季節の二種盛り合わせは鯛とカンパチのお造り

お造りは出汁醤油だけでなく、塩も用意されています。

淡泊なお刺身に塩が良く合います。

その塩味をカヴァで流し込みます。


とても美味しすぎるアワビとジュレ

正式名称は 牛乳豆富 鶏スープジュレ掛け濃厚玉蜀黍のムースのせ
もうね、和食のような洋食、洋食のような和食。鶏の出汁が良く出てるし、トウモロコシもムースの甘み濃厚だけれども、上に乗っている焼きもろこしも香ばしく、アワビもクセがなくって、たぶん蒸しているはずなのに、生なのかっ!ってくらい柔らかくて味も濃厚。

バケツ一杯食べた~い!


本当に上品で複雑な味で、飽きずにずっと食べられるお味です。

味は和食の出汁がきいているのに、ジュレだって言うんですから、和なのか洋なのか判別つきません。

前半の料理は2品づつ出てくるようです。次は中華です。


これが中華の蒸し物だと!?

「帆立のワンタン 蟹とフカヒレのソース」

なんと、贅沢にホタテをワンタンに閉じ込めるだけじゃなく、餡にズワイガニとフカヒレを入れているではありませんか!?

中華の味ではあるものの、野菜の添え方は和食に通じるものがあります。

そしてまた、出汁の味が効いていて、餡のうまみをすごく感じます。


真フグと海老 夏野菜の紹興酒蒸籠仕立て

こちらは魚料理です。

紹興酒で蒸しているので、あのくどさが出ているのかと思いきや、とてもあっさり。

でも、食材の味はとても引き立てています。

中でも、海老がそのエキスが中に閉じこもっていて甘みが凝縮しています。

さらに、フグ。

お恥ずかしながら、フグは歯ごたえが良いだけの白身魚という認識でしたが、このフグを食べて認識を改めました。

フグに焼き目を入れることで、とても香ばしくなっており、蒸すことで歯ごたえを残したまま、柔らかく仕上がっているのです。噛めば噛むほど旨みが染み出してきます!

このフグは一度に食べるのがもったいないくらい美味しい!


naoは貧乏くさく、フグを最後までチビチビ食べていました。

ここでカヴァがなくなったので、ビールに移行します。

ソラチエール1984という珍しい地ビールがあったので注文してみます。


上富良野ってソラチだっけ?

上富良野ホップだけを使って作ったビールだそうです。

香りが濃くて食事に合わないかと思いきや、後味がスッキリしているので、料理の余韻を崩しませんでした。

ここまでの品数4品。

どれも最高に美味しいのですが、一品一品が少なめ。実はそれには理由があります。

次はこのホテルのディナーの目玉、十勝ハーブ牛のローストビーフです。


奥から、ローストビーフにつける和風ソース、塩の花、レフォールクリーム(西洋わさびクリーム)。


ローストビーフはシェフが目の前で塊肉から切り分けてくれます。その際、厚さを選べるのです。

10cm。それはムリか。じゃ3cm。んー、なる厚で。


umeはまだローストビーフのフードワゴンが到着していないのに、オーダーのシミュレーションをしています。

うちかな? と思ったら隣のテーブルにローストビーフをサーブ。

あー!ローストビーフがなくなる! はじっこは硬いので勘弁!!


ローストビーフのフードワゴンはいったんオープンキッチンに戻りました。

お! 新しい肉の塊が出てきた! これは期待できるぞ! なる厚で!!


ローストビーフのフードワゴンはあちこちまわってから、ようやく我々の席の目の前に来ました。

サービスのお姉さんが説明します。

普通サイズは約180g。普通、多め、少なめが注文出来ます。とのこと。

umeがシミュレーションしていた「なる厚」は注文出来ず、中年二人は多め、naoママだけ普通を注文しました。


迫力の肉塊!


切り分ける様子


ローストビーフ厚め


かけるソースは和風ソースとグレイビーソースが選べましたが、卓上に和風ソースがあったので、ここはグレイビーソース一択。

ウマい! 厚みがあるローストビーフは自分で作る低温調理とはまた違った味だ!

肉肉しくてサイコー! 塩の花はぴりっとしてるし、レフォールクリーム(西洋わさびクリーム)も辛いのにクリーミーで、良いアクセントになってる!!


まるで柔らかい厚切りステーキ肉のようなローストビーフを半分味わったところで・・・、突然、限界が来ました。

なんか、脂身が食えない。美味しいんだけど、箸が進まなくなってきた。

なんだろ、さっきまで美味しかったのに、急に身体が肉を受け付けなくなった・・・。


欲張り中年夫婦、撃沈。

よく考えたら、普通サイズで180gは、びっくりドンキーでいえばレギュラーバーグディッシュの150gよりも多いのに、それ以前に4品も食べているのです。普通サイズだって多すぎるくらい。

なのに、自信過剰な中年夫婦は厚めをオーダーしてしまったのです。

普通サイズをオーダーしたnaoママが大正解でした。
nao&umeは、脂身や周辺などを残して下げてもらいました。牛さん、ごめんなさい。

トウモロコシの付け合わせは美味しかったので、脂身に飽きたんだと思います。


次に、〆の飯物と汁物が出てきました。


飯物の海鮮巻き


穴子の白焼きが入った清まし汁


海鮮巻きは、味は美味しいのですが、白米が柔らかすぎて食感が良くありませんでした。

nao&ume家のごはんは硬めです(すし飯レベルの水分量)。柔らかいのは良いのですが、米粒がつぶれているのはちょっと…


しかし、海鮮巻きのごはんの軟らかさを吹き飛ばすくらい、清まし汁が絶品!

最初に出てきた鶏スープのジュレと言い、この清まし汁と言い、ここの料理人の出汁の取り方は本当にウマすぎます。そこに大好きな蓴菜が入っていて、ヌルサクっとした良い感じの食感がたまりません。

海鮮巻きも食えるし、清まし汁はいくらでも飲める。やはりおなかいっぱいなんじゃなくって、牛の脂に飽きただけだったんだ!


決してローストビーフがだめだったのではありません。むしろローストビーフはウマかった。

ただ、自信過剰にオーダーミスしただけです。スミマセン。

悪いのは僕たち・・・。

最後にマンゴープリンが出ました。


小さいマンゴープリン。しかし絶品!


なんだか、ちいさなマンゴープリンに見えます。

しかし、このマンゴープリン、牛脂に飽きた僕らがいくらでも食べられそうなくらい旨いのです。

こういったマンゴープリンって、寒天成分が多くって、マンゴーはアリバイっていうことが多いのですが、これはマンゴーをしっかり漉して、少しの生クリームと和えているようで、濃縮マンゴークリームとも言うべきマンゴープリンでした。

これは食べらさる。


食べらさるは、北海道弁でいくらでも食べられるという意味。食べることが出来る、という可能形ではなく、食べられる、という受動態気味になっていて、美味しすぎて「食べ物の方から口に入ってくる」という表現です。

いやはや、オーダーミスで脂身にやられた以外は、「何を食べても美味しい!」という状態でした。

しかも、コースに和洋中がどれも入っているという凄さ。

普通ならどれかが良くてどれかがイマイチなハズですが、どれも美味しすぎでした。

大満足で部屋に戻ってルミナリエの夜景を見るのは、次回のお話。

この後、「サービスがイマイチ」という前評判を覆す、素敵な出来事がありました。

後編につづく。


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