2019/12/06

naoの「のりもの探訪」#2



こんにちは。naoです。


naoの「のりもの探訪」、第二回です。

 あわせて読みたい 
naoののりもの探訪#1 
迎賓館にセンチュリーのオープンカーを見に行きました。


迎賓館を後にし、四谷から九段下あたりまで30分かけて歩いてみました。

靖国神社南門です。
まずは参拝。

靖国神社本殿

ここは戦争で亡くなられた全ての方を祀っています。
まぁ、それが隣国からあれこれ言われる元になっているわけですが…。その話は置いといて。
祀られているのは、人間だけではありません。


まずは犬。

軍犬っていたんですね。


それから、馬。

馬は、軍人が乗っていたイメージがあるので納得。


そして、なんと鳥。


伝書鳩ですね。

日本は暗号文が得意だったそうですが、この鳩も暗号文を運んでいたんでしょうか?



遊就館




では、お目当ての遊就館に参りましょう。

遊就館は戦時中に使われた様々なものや企画を展示する博物館のようなものです。


おっと入場料1,000円

でも、玄関ホールや売店などは無料で入れます。



入口も立派。というか、すでにガラス越しに見える!

そう、ここの玄関ホールには零戦がが展示されているのです。


これが零戦。光輝く美しい機体です。


空を飛んでいるところを想像して楽しみます。




意外とタイヤが小さいですし、こんな古いのに、タイヤが格納式なことに驚きました。

ちなみに、僕が零戦に興味をもったのは、umeが読んでいたこの本のせい。







普段本を読みませんが、吉村昭の『羆嵐』、『高熱隧道』などは、umeの影響で読んでます。
吉村先生の本はどれもおススメです!


日本海軍が要求したむちゃくちゃなスペックを、苦労の末に三菱重工が実現してしまった、当時の最速最軽量、高高度、長距離飛行が可能な飛行機なのです。
当時、今のように情報がすぐに行き届かなかったので、まさか日本がこんな高性能な飛行機を作っているとは、対戦国は思っていなかったようです。



今にも舞い上がりそう

重い武器は搭載できませんので、軽い火器を両翼に積んでいました。



99式20ミリ機銃

99式と言うことは、零戦が出来る1年前に完成した火器と言うことですね。

九九式は皇紀1,999年、零式戦闘機の零式は皇紀2,000年のことです。
皇紀元年は神武天皇の即位年だそうですよ。紀元前660年。現代人にはピンときませんね~。


そして、びっくりなのが、この座席。


穴ボコだらけ

軽量化のために「肉抜き」と呼ばれる穴が多数開けられています。ものすごくおしりが痛くなりそうな座席です。

スピードを出すために、その他すべてを犠牲にした、って感じだよね。



C-56機関車


目当ては零戦でしたが、一緒に展示されていた蒸気機関車もご紹介しましょう。


戦前戦後のタイで活躍していた日本製C-56機関車


日本が進駐していたタイと、イギリスが占領していたミャンマー間を、タイからミャンマーに物資を運ぶために、400kmをたった1年半程度で開通させた、泰緬鉄道に使われた機関車です。



C56のCは、駆動輪が3輪ということを表しています。

ちなみに、デゴイチのD51が駆動輪が4輪あります。

日本製の蒸気機関車が戦後も海外で走っていたというのは、感慨深いものがありますね。



おわりに


さざれ石


さて、二回にわたってお送りしました、naoの「のりもの探訪」、いかがだったでしょうか?

僕は零戦が好きです。好きだけど、手放しで好き!と言えない、複雑な気持ちもあります。

技術の粋を集めた芸術品のようでもありますが、人を殺すためにつくられた悲しい「のりもの」です。

戦後74年。戦争のない平成を経て、令和の世となりました。本当に今の日本が平和な時代で良かった。

前回のセンチュリーは令和の始まりを象徴するように、美しく輝いていました。今回の零戦は、磨かれた機体が輝けば輝くほど、昭和の暗い歴史が浮かび上がってくるように思えました。


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2 件のコメント :

  1. 零戦、胴が細いねー!\(◎o◎)/!
    私も今年呉の大和ミュージアムを視察しました。どうしても複雑な思いは持ってしまいます。
    でも、世の中には純粋に性能や機能美に惚れこむ人達もいるんですよね。反面思いの方が強くてそれらを拒否する人達もいます。過去の歴史をしっかり認識したうえでは、私は人それぞれで良いと思います。私も高熱隧道は10年前、羆嵐は今年になってから読みました。(^O^)

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    1. >ぷしゅ猫さん
      戦争を知らない私たち世代が、軽々しく「零戦かっこいい!」とか、言っちゃいけないような気持ちはあります。
      でもこのように機体が綺麗な状態で残っているのは、ありがたいですよね。暗い歴史ではありますが、決して忘れてはならない時代のことを、私たちに教えてくれます。
      『羆嵐』を今年読んだのは、もしかして鳥天さんの影響かしら??(*´∨`*)

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