毛虫はなぜ気持ち悪いのか?
茨戸川緑地で野鳥観察をしてきました。今日は虫が出ます。苦手な方は要注意です。
早朝の草原。
まず聞こえてきたのは、コヨシキリの賑やかなさえずりです。
草原広場は綺麗に草が刈られていましたが、まわりは鳥たちが隠れられる背の高い草が密集しています。
コヨシキリは草のてっぺんで、クチバシをこれ以上ないほど大きく開けてますね。
手元の野鳥ハンドブックによると、コヨシキリのさえずりは「ジョッピリリ、キリキリピッ、ケケシケケシ、ピスイピスイピスイ」と表現されていました。字面からもせわしなく声を上げる様子が伝わりますね!
さて、不穏なタイトルの元となった写真をば。
カワセミを探しに行った川の近く。
一見、何の変哲もないベニマシコのオス、なんですが、拡大してみると…。
ギョエー! |
葉っぱの上に、でっかい毛虫が!
撮っている時は全然気づきませんでした。
実はこの毛虫。一匹だけじゃありませんでした。
アスファルトの道のはしっこ、2~5mおきにいたんです。
この日は風が強く、とても寒い日でしたが、アスファルトは太陽に照らされてポカポカしていたのでしょう。
毛虫たちはまるで日光浴を楽しんでいるかのように、ジッとしていました。
ヒバリ |
皆さん、毛虫は好きですか?
私は大の苦手です!
naoはどうなんでしょうか。
きっと苦手なんだと思います。毛虫を見つけるたびに「うへぇ」って言ってましたから。
トビ |
どうして毛虫とかイモムシって、こんなに気持ち悪いんでしょうね…。
毛虫は襲ってくるわけでもなく、ただそこに存在しているだけなのに。
カワセミは、カメラを構えると逃げてしまいました。 |
私が小学生の頃、通学路の両端が畑になっていていまして…ある年イモムシが大量発生し、農薬を逃れるためなのか、道に這い出してきたことがあります。
文字通り足の踏み場もないイモムシロード。生きているもの、死んでいるもの、どちらも均等に気持ち悪い。
私は恐怖のあまり号泣して歩けなくなり、友達におぶってもらって帰りました。今でもその友達にネタにされてます(笑)
雨が降ってイモムシが流されるまで、しばらく学校に行きたくないとゴネてました。
獲物をつかんで飛んで行きます。 …食事の邪魔をしてしまった…。 |
カラダが長いから?
ウネウネしているから?
でもそういう条件があてはまる可愛いキャラクターもいますよね?
…。
……。
う~ん。
上:ハナチャン 左:ケムンパス 右:ニャッキ |
思いついたのはコレくらいしかなかった(汗)
やっぱりこういう形状のキャラクターは、あんまり人気ないのかな~。
で、キャラクターと実物の大きな違いは、まぁ当たり前かもしれませんが、「顔の有る無し」です。
リアル毛虫&イモムシには、顔がない=得体が知れない。
ニンゲンって、自分と姿形が異なるものに対し本能的に拒絶反応を示すらしいです。
わけのわからないものには近寄らない。これは生き残るために必要な行動原理ですもんね。
ホオアカ。 アオムシはちょっと美味しそうだもんなぁ…。 |
逆に毛虫たちは、外敵から食べ物と認識されないことがもっとも重要。
なるべく気持ち悪く(攻撃する気にもならないくらい)、食欲のわかない姿形の遺伝子が、生き残ってきたのかも…。
つまり、我々人間が毛虫やイモムシを嫌がれば嫌がる程、彼らの生き残り戦略は成功しているということ。
「毛虫はなぜ気持ち悪いのか?」……それは、毛虫が気持ち悪いと思うように仕向けているからなのです!
毛虫強い!
養老孟司先生と、猫の「まる」。 |
毛虫の対極に位置するのが猫です。
昔、解剖学者の養老孟司先生が、こんなことを仰っていました。
猫の魅力としてまず最初に挙げられるのは、見た目の幼児性。体も顔も丸っこく、目もぱっちりしてあどけない。そういう身体的特徴が大人になっても保たれます。特に猫は、目が顔の前面に寄った両眼視で、両目で物を見ています。これはサル科の動物に多い特徴で、ほかの動物、例えばウサギやニワトリなどは、両方の目の視界はほとんど重なりません。つまり、人間が人間の顔を表現する方法が、猫にはそのまま使える。「不機嫌そうだな」とか「考えごとをしているのか?」とか、人間になぞらえやすいんだね。
<BRUTUS 658号より>
可愛いの三要素、小さい、丸い、モフモフ。
すべてを兼ね備えた完璧な生物、それが猫なのです。
不機嫌そう? 私の膝で楽しく爪を研ぐ猫^^ |
結局、ただの猫好きおばさんの猫語りに落ち着いてしまいました(^◇^;)
次回は、本当に可愛い鳥さんをご紹介します!
可愛いの三要素 小さい、丸い、モフモフ。
返信削除その全てを兼ね備えているのはむしろ毛虫の方という気もしますが…(^_^;)
毛虫は気持ち悪いけど、動きが鈍いぶんまだマシですねえ。親の蛾の方がより苦手かも。
他の生き物を気持ち悪いと思うのって人間だけでしょうか。子供の頃より、大人のほうがより苦手意識が強くなってる気がします。
好奇心が減る分、嫌悪感が増えるのかな(^_^;)
>うまんまさん
削除毛虫は「小さい、長い、モジャモジャ」なので、残念ながら可愛くないのです(笑)
たしかに、見た目キモイだけの毛虫より、蛾の方が嫌ですね。奴らは謎の動きをしますから。人間に向かって飛んでくるし。
「好奇心が減る分、嫌悪感が増える」…なんだか切ない!大人って、大人って…(´;ω;`)
あ~だめだめ。虫はダメ(^_^;)
返信削除子どもの頃は平気で掴めたんだけどなぁ。
>ぷしゅ猫さん
削除私、勝手にぷしゅ猫さんは虫系得意だと思ってましたよ(笑)
違ったか~残念!
毛虫は嫌だけど、青虫は大丈夫です(*´□`)ノ
返信削除そしてニャッキも好きです( *´艸`)
へー、確かに言われてみると全生物共通の『赤ちゃんは守ってあげたくなるように作られている』って時期の顔からあんまり変わらないですよねΣ(゜Д゜)
そして、こないだ養老先生の番組やってて夢中でまるちゃん見ちゃいました( *´艸`)
>曾龍さん
削除なんとなく「長い」つながりで入れちゃいましたが、ニャッキは青虫だから普通に可愛いですよね^ ^
猫はホント、赤ちゃんのまま大きくなる感じがします。
養老先生の番組、私も見ました!
この記事の写真のまるちゃんは、まだ3歳くらい。でも、テレビのまるちゃんと、あまり変わらないですよね♪
マジですか!?(゚〇゚;)
返信削除アリ1匹でも騒ぐよ?w
>Unknownさん(てゆーか、多分ぷしゅ猫さん^ ^)
削除アリ一匹(笑)外で出合う分には問題ないかと…。集団は怖いですけどね~登ってくるし。