2017/12/14

ノリよし!テンポよし!俳優よし! ススキノでお酒が飲みたくなる映画「探偵はBARにいる3」




皆さん、こんにちは。umeです。
先週の土曜日、レイトショーで「探偵はBARにいる3」を観てきました。

naoは滅多に映画館に足を運ばない人間です。
しかしながら、「探偵はBARにいる」は唯一、夫婦そろって劇場で全作品を観賞しているシリーズであります。



あらすじ

「恋人の麗子が失踪した」。高田の後輩からのありふれた依頼を安易に引き受けた探偵。早速調査に乗り出すと、探偵は麗子がアルバイトをしていたモデル事務所のオーナー・マリと出会い、かすかな既視感を覚える。しかし周囲を嗅ぎまわる探偵はマリの手下に襲われ、これまで無敗を誇った高田も倒されてしまう。次第に麗子の失踪の陰に、裏社会で暗躍する札幌経済界のホープ・北城グループの殺人事件が見え隠れする。マリはグループの代表・北城の愛人だった。そんな中、何かを思い出す探偵。なじみの元娼婦・モンローがかわいがっていた、今にも死にそうに震えていた女――「あれか…?あれがマリか…?」

<公式HPより>



探偵と高田の最強コンビ


公式HPより

「探偵」は、基本ダメ人間ですが、人情深く、困っている人を放っておけない。ボヤキながらも、結局は自分の損得抜きに人助けを買って出る男気溢れる人物です。

「高田」は北大で農業の研究をしている院生。探偵の運転手兼ボディガード(バイト)で、喧嘩にめっぽう強い。そして、雇い主である探偵の扱いが雑(笑)

コンビの熟練味が増して、掛け合いに磨きがかかっていましたね。この二人が画面に出ているだけで安心感がありました。

というか、高田がいれば何とかなるって分かっているので、「ヤバい相手を敵にまわしてしまった!命の危険!」というスリルは味わえないかもしれません。

今作では高田が「これ無理だ。強い。」と早々に匙を投げる敵が登場しますが…、終盤の一騎打ちは見ものです^^



北川景子の熱演に引き込まれる


公式HPより

ヒロイン「岬マリ」を演じています。
探偵と高田がススキノの「陽」の象徴だとしたら、マリは「陰」の部分を身体に刻み込まれた女です。
彼女がどんな仕打ちを受けてきたのか、映像では語られません。
しかし、笑い方を忘れてしまったかのような、はりついた悲しい笑顔が彼女の過去を如実に物語っていて、すごく痛々しいのです。

一方、ヤクザを脅す際の鬼気迫る表情とドスのきいた声が迫力満点で、こんな演技もできるのか!と驚きました。

北川景子さんは、美人で上品で、華のある女優さんですけれど、この作品では不幸を一身に背負った女性を見事に演じられています。

ただ、生まれ持った上品さは隠しきれないといいますか、個人的にはこの役は沢尻エリカさんでも面白かったかな~なんて思ったりもしました。

でも、北川さんの美しさ、気品あふれる佇まいがあるからこそ、マリの身の上が余計悲しく感じられるのかもしれません。



リリー・フランキーの怪演が画面を締める


公式HPより

毛ガニの密輸(!)で財を成し、北海道経済界で一躍注目を集めるようになった男「北城」を演じています。
背後にヤクザが絡んでいるような人間が、経済界のホープとして持て囃されるのは設定として正直無理がありますが、そこは目をつぶりましょう。悪役がいなければ始まりませんので^^


劇中で使用された「財界さっぽろ」の誌面


北城は一見インテリ風。慈善事業にも積極的に取り組んでいるというふれこみですが、中身はコテコテのヤクザでサディスト。
劇中ではほとんど裏の顔しか見せませんし、終盤にはマリに「あいつはケチ」と言われていて、「オイ、慈善家の設定どこいった?」と思わず突っ込みました。

今作から全年齢対象となり、バイオレンスな部分はかなりマイルドに仕上がっています。
しかし、直接的な暴力シーンはなくても、キレたら何をするか分からない北城の不気味さを、リリー・フランキーさんが上手く演じられていたと思います。
タラバガニのシーンは数少ない北城の物理的「悪」の見せ場で、見ていて「痛たたたた!」となりました。



前田敦子も良かったよ


公式HPより

あっちゃん演じる「麗子」は、私、割と好きです。
ダイコンっぽい、わざとらしい演技なんです。でも、全部計算だと思います。
天然の一言では片づけられない、心の中に複数の人格を矛盾することなく共存させているキャラクターです。

銀行に就職が内定している北大生をキープしつつ、デリヘルまがいのアルバイトで大金を稼いでいます。
マリの計画を知ってか知らずか、殺人事件に巻き込まれますが、無事生還。
何事もなかったように彼氏と婚約して、安定した人生を手に入れます。

ある意味、マリの対極に位置する女性です。

ちゃっかりしていて、欲に忠実。
したたかだけれど、一切悪気なし。
彼氏を騙しているという意識も持っていないでしょうね。

北海道の女性にしては肌が黒すぎる、という違和感はありましたが、面白い役どころでした。



ロケ地が気になる!



地元ですから、出てくるところに見覚えがあるわけです。
「あ、ここはござるの通りだな」とか、「望来(もうらい)の浜だ」とか。

分からないところは、調べたくなります。

naoは、鈴木砂羽さん演じるモンローと探偵が会話していた漁港や、麗子が身を隠していた公営住宅の場所が気になったようです。
帰宅してすぐ、ネットでロケ地検索をしていました。


そして、やはりススキノの風景が何度も登場しますので、飲みに行きたくなります。
12月は忘年会シーズンでどこも激混みですから、行くとしたら年明けですね~。



ユナイテッドシネマ札幌で観ると尚良し


映画館にあった「ケラー・オオハタ」のジオラマ

札幌の人は、ユナイテッドシネマで観賞するのがおすすめです。

劇中の、重要なシーンで札幌ファクトリーが出てきます。

今ここで映画観てる!」という不思議な感覚を味わえますよ。



重要!エンドロールが終わるまで席を立たないで!



エンドロールの途中で帰っちゃう人がいますが、この作品は最後に盛大なオチが待っていますので、是非ともお見逃しなく^^


公式HPより


是非!劇場でご覧ください!



夫婦そろって大泉洋さんのファンで、しかも舞台が札幌ですから、このシリーズはかなり贔屓目の評価をしてしまいます。
でも今作は、前2作を見ていなくても楽しめる、極上のエンターテインメントに仕上がっていると思います。
オススメです!




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