北海道冬の風物詩・オオハクチョウと海ワシたち

2018/02/15

北海道冬の風物詩・オオハクチョウと海ワシたち




2/11(日)、静内川へ野鳥観察に出かけました。



静内遠征の目標は二つです。
1.オジロワシ、オオワシの撮影
2.オオハクチョウの離陸シーンの撮影



静内川の河口付近で、毎年オオハクチョウが越冬しています。


オオハクチョウの足跡。人間の手のひらサイズ

ちょうど餌やりをしている人がいて、オオハクチョウの他にもカモメたち、カラスが群がっていました。


静内川には野鳥がいっぱい!

一番図々しいのはカラスです。誰よりも前に出て、あわよくば人間の手から直接パンをもぎ取ろうと狙っています。




カモメは体が小さいので、ホバリングをしてパンを投げてもらえるのを待っています。芸達者^^




ユリカモメとふつうのカモメ


初めまして♪

会いたかったユリカモメ!くちばしと足が鮮やかな赤色をしています。


水浴び中



ザブザブ。

オオセグロカモメやウミネコに比べて、ユリカモメは目が優しくて好きです。


ふつうのカモメ

こちらは、足とくちばしが黄色いので、ふつうのカモメさん。何気にお初です。札幌では見かけません。


ふつうのカモメの幼鳥

足が薄いピンクなので、セグロカモメの幼鳥と迷いました。でも近くにセグロカモメの成鳥がいなかったため、ふつうのカモメで合っていると思います。

幼鳥といっても親鳥と大きさは全く変わりません。

見た目が茶ばんでて地味なせいか、naoはほとんど幼鳥の写真を撮っていませんでした。

枚数がダントツで多かったのは、ユリカモメさん。


右がユリカモメ。ふつうのカモメより一回り小さい

氷に乗って、流されていくユリカモメ三人衆。

パンをもらって、空中で飲み込みました。

オオハクチョウとユリカモメ

今回の目的はオオハクチョウなのに、ユリカモメばかり追いかけてしまいました。



それにしてもカモメの仲間って、見分けるのが大変ですね。




成鳥と幼鳥、夏羽と冬羽でも見た目や色の違いがあったりして混乱します。

しかも「ふつうのカモメ」は調べるのが大変。

「カモメ 幼鳥」などの検索ワードだと、セグロカモメやミツユビカモメの情報が出てきてしまいます。

タダカモメ」と呼んでいるサイトもありますが、一般的と言えるほど浸透はしていない様子。

野鳥の会とかで、良い愛称を考えてくれないかな~。




オオハクチョウは意外と〇〇だった?


アフラック!…って言っているみたい。
ハクチョウだけど。


餌やりの人が帰ると、カラスは四方八方へ飛び立ちましたが、オオハクチョウは分散しつつも、ジワリジワリとこちらの方へ寄ってきます。

私たちをチラ見しながら、クワーとかプァーと大きな声で鳴いています。

まるで「何か食べ物寄こせ」と言われているようです。


「タダ見はあきまへんで~」

オオハクチョウの圧力に怯みながら撮影していると、別の人がパンを持って現れました。散り散りになっていたカラスが我先にと集まってくるのが面白いです。カラスの目の良さと状況判断の素早さに感心します。

その後も、次から次へと餌やりの人々がやってきました。

シベリアからはるばる旅をしてきたオオハクチョウたち。ここに居れば飢えとは無縁で過ごせそうです。

オオハクチョウは、パンを横取りしようと近づいてきたカモメを容赦なくくちばしで突っつき、追い払います。

優雅な見た目とは裏腹に、気が強くてビックリです。オオハクチョウのジャイアン的な一面を垣間見ることができました。

そんなオオハクチョウのイジメにもめげない、ちゃっかり者のカモメ達。憎めませんね~^^

オオハクチョウに着地!?

パンに夢中なあまり、オオハクチョウの背中に乗っかって、すごい勢いで怒られたりしてましたよ。


オオハクチョウ、通常形態。


立ち姿。…首、ながっ!

オオハクチョウの足。太いですね~。

このぶっとい足で水面を走るんですから、迫力満点です。


連続写真みたいに連なっています



助走距離は20mくらいあったでしょうか。まるで飛行機の離陸シーンを見ているようでした。




「空の王者」オジロワシ・オオワシ


観察しているとよく間違え、名前も似ているオジロワシとオオワシ。

オオワシも、尾が白いのでややこしい…。肩も白いのがオオワシです。

ともに天然記念物に指定されています。

 天然記念物とは
学術上貴重でわが国の自然を記念するものとして指定された動物、植物、地質・鉱物、そしてそれらに富む天然保護区域。

<文化庁記念物課>

文化庁記念物課「天然記念物って、なに?」



大きくてカッコいいから天然記念物、…だったら素敵なんですけどね。

個体数が少なくて「貴重」だから保護しないと!という人間的発想。

そもそも国内で繁殖していない鳥をどうやって保護しようとしているのか、謎です。

(オジロワシの一部個体は、北海道で繁殖していますが)


それはさておき。

オジロワシは静内川で3羽確認できました。


モフモフ界のイケメン


最初に見つけた個体。公園の駐車場にいて、一番撮影しやすかったです。


立派なクチバシと爪。
キャ~♡オジロワシさ~ん♡


木にとまってジッとしています。

飛んでいると尾羽の白さが際立って美しい鳥さんですが、休憩中は割と地味な色目^^

派手さはないのに、あまりに巨大すぎて目立ちまくってます。


こちらはオジロワシの幼鳥


羽が茶褐色なので、最初トビと間違えました。

近づいてみると(…といっても50m以上離れていますが)オジロワシだと分かりました。

オジロワシは歳を重ねるにつれ、色が白っぽくなっていきます。

夏、野付半島にて。白い個体。


私たちが歩道橋の上、オジロワシより高い位置にいたのがプレッシャーになったのか、飛び去ってしまいました。


「トビとは失敬な!大きさが全然違うべさ」
(謎の北海道弁)


幼鳥なので、まだ尾が白くなっていません。



オオワシさん。沙流川の鉄橋にて。


高波をかぶって長期運休中の日高線。

線路がボコボコになっています。

JR北海道はこのまま廃線にするつもりなのでしょう。

列車の来ない鉄橋は、オオワシさんの格好の止まり木です。


お尻を持ち上げて…トイレタイム


オジロワシ・オオワシは成鳥になるまで6年程かかるそうです。

大型の猛禽類がもっと早く成鳥になれれば、個体数の維持に繋がるのでは…と考えてしまいますが、自然界はそう簡単ではないんですよね、きっと。

6年間経験を積み、生き残ったものでないと、繁殖と子育てを成功させられないんだろうなぁ。

成熟するのが遅い分、寿命は長いです。

円山動物園では、オオワシの世界最長の飼育記録(51年)があるそうですよ。


つがいの年齢と繁殖成功率の関係、誰か調べてくれたりしてませんかね?気になるな~。

もしそのような資料をご存知の方いらっしゃいましたら、是非教えて下さい。




オオワシと羅臼の思い出


数年前にこんな事がありました。

3月中旬、羅臼へオオワシを見に出かけた時のことです。

羅臼町には冬になるとオジロワシ・オオワシがロシアから渡ってきます。

知床半島を回り込む流氷は密度が薄く、羅臼側では人間もワシたちも、漁と狩りができます。

当時、まったくといって良いほど鳥の知識がなかった私たち。

人間感覚だと3月はまだ冬なんですが、ワシたちはもう次の繁殖準備が始まる頃なんですよね。

そういうのも知らないで、ノコノコ出かけて行きまして…。

町に残っていたのはほとんどが幼鳥。成鳥はすでに繁殖地へ向かって飛び立った後だったのです。


羅臼にて。オオワシが魚を狙う。


なぜ、幼鳥の渡りが遅いのか。

幼鳥は成鳥に比べて狩りの効率が悪く、渡りに必要な体力を蓄えるのに時間がかかるのかなぁ、と今になって考えたり。

繁殖に絡まないから、ノンビリしているだけかしら?どっちなんでしょうね。

成鳥が減ると、エサにありつけるチャンスが増えることは確かです。

とにかく、そんなわけで想像していたよりずっと個体数が少なく、はるばる羅臼まで来たのに…と残念な思いをしたのでした。

「今頃来たってダメさ~」とクルーズ船の船長さんに言われたっけ(^^;


羅臼ビジターセンター「ワシ個体数調査 平成27年度最終報告」

ピークは2月!羅臼でオオワシを見たいなら、2月中に行きましょう!




その他の水鳥たち


帰りに沙流川河口にある漁港へ立ち寄りました。

風が強く、港内も波だっていましたが、水鳥たちは平気で素潜り^^


左:スズガモ♀ 右:ホシハジロ♂
つがいかと思ったら別種でした。

ホオジロガモ♂ 潜水時間が長い

ウミウさん





まとめ



コミミズク、いないかなぁ…と、沙流川の堤防を歩いていたら、オオワシ2羽、オジロワシ1羽が杭に並んでいるのを発見。


左と中がオオワシ、右がオジロワシ


こんなに密集しているのにケンカにならないのって、不思議じゃないですか?

少なくとも越冬中はテリトリーを持たず、ヒエラルキーも存在しません。そんなことにエネルギーを使っていたら、とても生き延びられないからです。


羅臼にて。幼鳥も遠慮なく成鳥とバトル。
サイドで見守るギャラリー(笑)


獲物の取り合いはしますが、基本的に共存共栄主義。

可愛い顔して、小さいものをいじめるオオハクチョウと対照的で面白い。

オオハクチョウの群れは親鳥・幼鳥入り乱れて、家族単位が全然分かりませんでした。

今度観察する時には、つがいや親子の絆に注目したいと思います。


10 件のコメント :

  1. 白鳥って正面から見るとすごく首が太いんですね! ぜんぜん優雅じゃない、蛇みたい... 白鳥は横顔(のみ)美人だったんですねぇ( ºωº )… 

    オジロワシさん、本当にイケメン! 
    そしてホオジロガモさん、すごくへんてこですね(;・∀・)

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    1. >うまんまさん
      白鳥さん、意外とマッチョですよね~。優雅な鳥さんのイメージですけど、実物はお笑い系です。ちょっと間の抜けた鳴き声のせいかな。

      オジロワシさん、マジイケメン( ^ω^)
      ホオジロガモさんのように潜水するカモ達は、わりとこういう変顔が多い気がしますね。目が笑ってない感じ??

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  2. ユリカモメ、乗ったことはあるけど本物は初めてみました(笑)
    1枚目の雪の中のオオワシと、オジロワシの幼鳥の写真が好きです。
    野鳥満載、綺麗な写真をたっぷり堪能させていただきました(^o^)

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    1. >ぷしゅ猫さん
      私、東京に住んでいたころは「ゆりかもめ」という鳥がいることすら、知らなかったんですよ。人間、変わるもんですわ…。
      雪の中のオオワシさん、褒めてくださってありがとうございます。
      降ったりやんだりしていたおかげで、趣の異なる二種類の写真が撮影できました。

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  3. 更新待ってました~♪
    カモメも奥が深いですね~♪
    オオワシ・・・かっこいいですね~(≧▽≦)

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    1. >Lunaさん
      嬉しいお言葉、ありがとうございます♪
      写真の編集と、カモメの種類を同定するのに時間がかかってしまいました(´∀`;)
      でも、写真とガイドブックを見比べながら、鳥の名前を調べるのも楽しかったりします。
      オオワシさん、精悍ですよね♪

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  4. ふつうのカモメとゆりかもめ、こんなにも違うんですね。比べて見ちゃうと、ゆりかもめの赤い足や小柄な感じが可愛くて好きになっちゃいました。
    ちなみにオジロワシさん、かっこいい・・・♡渋いですね。子どもでも、渋めなおじさまに見えてしまうのは・・・私の目が悪いのかな?^^;
    どれもとてもきれいな写真です!!

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    1. >こころさん
      カモメの仲間はみんな目つきが怖くて、ギャングみたいですが、ふつうのカモメとユリカモメだけは可愛いです (*´▽`*)
      ユリカモメさんは夏羽になると、また違った可愛らしさがあるので、いつか夏羽も撮影したいですね♪

      オジロワシやオオワシは、顔がいかついからメスでもオスに見えちゃいますよね。おじさまに見えるというのも分かります(*゚∀゚)

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  5. おはようございます!!
    『オオワシ』&『オジロワシ』・・・やはり飛翔シーンは良いですねぇ~!!(^。^)y-.。o○
    『エゾフクロウ』・・・今年は如何にか一羽だけでしたが遭遇できましたぁ~!!

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    1. >sakuさん
      オオワシさんとオジロワシさんは、とにかくデカい!です。
      飛ぶとその大きさが良く分かりますよね~。

      エゾフクロウさん、blog拝見しました♪
      シマフクロウさんにも会えて、北海道撮影旅行は大成功ですね^^

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