2018/07/25

『羊をめぐる冒険』…物語の世界にひたる旅^^




美深町は、村上春樹の著書『羊をめぐる冒険』のモデルとして、ファンの間では有名な町です。




夫婦揃って『羊をめぐる冒険』が大好き。特に私は何度読み返したか分からないくらいです。



旧仁宇布駅周辺


主人公の「僕」が友人の「鼠」の足取りを追い、たどり着いた場所が、旧国鉄美深線の終着駅、仁宇布駅でした(非公式情報)。

仁宇布駅は現在、トロッコ王国として生まれ変わり、訪れる人を楽しませてくれます^^

トロッコ王国の記事はコチラ↓

美深町のトロッコ王国に行ってきました!

北海道でカヤックや野鳥観察を楽しむ夫婦のblog。支笏湖のパドリングマップあります。


仁宇布駅から車で5分程度のところに、「鼠」の別荘のモデルと言われるファームイントントがあります。







三角屋根のどっしりとした建物です。まわりを囲んでいる白樺の木、大きいなぁ。

小説で読んだイメージ通り^^♪

ファームイントントは仁宇布地区唯一の宿泊施設でもあります。

ここでゆっくり読書にひたる夜…素敵ですよね。羊男が夢に出てきそうです。

季節はやっぱり、「僕」が訪れた時のように、秋の始まりの頃がベストかな~♪





羊もいましたよ!思ったより少ないけど。




車から降りてきた私たちを不審そうに見ています。

小説でも、主人公が羊たちにガン見されるシーンがありましたね^^

naoが望遠レンズに取り替えている間に、羊たちは去っていきました。




「変なヤツ来たから、行こ行こ」って言われてるみたいでした^^;


北海道的風景



美深駅へ


「ファームイントント」を見学した後は、美深駅へ向かいます。




小説に出てくる駅前の描写は仁宇布ではなく、美深駅に近いんですよね。

念のため申し上げておきますが、美深駅はまだ現役です^^

旭川から稚内を結ぶ宗谷本線の駅で、特急も停まりますよ。


駅前のロータリーから駅前通を眺める。

この寂れた感じ(失礼)、小説そのまんま。

赤いセリカとクリーム色のフェアレディは残念ながら見かけませんでした(笑)




駅舎内には、「村上春樹文庫」という休憩室があります。




本棚には村上春樹の著書がずらり。


美深町の登場する場面に付箋が貼ってありました。




壁にかかっている写真は、『羊をめぐる冒険』の文章にあわせ、町内で撮影されたものです。




あの「不吉なカーブ」のイメージ写真もあります。松山湿原へ向かう道でしょうか。

作中、「あの世とこの世の境目」として暗示されていた、重要な場所です。曇っているのに、妙に明るく見える空が不吉…!(笑)イイネ!




駅舎を出て右手には、レンガ造りの倉庫群が。

ここも小説に描写されています。

今回の旅には『羊をめぐる冒険』の下巻を持参しましたので、その場で確認できました。


ロータリーの左手には輸送を鉄道に頼っていた時代に立てられた古い倉庫が半ダースばかり並んでいた。古い煉瓦造りで屋根は高く、鉄の扉は何度も塗りなおされたあとで、あきらめて放り出されていた。倉庫の屋根には巨大なからすが一列に並び、無言で町を見下ろしていた。

『羊をめぐる冒険』


村上春樹が実際にここを訪れて、作品に落とし込んでくれたのだ、と実感できます。やばい。倉庫でメッチャ感動です。これはずっと残してほしいなぁ。



美深町の美味しいモノ


最後に、美深町を訪れたら是非食べていただきたい逸品をご紹介します。




「道の駅びふか」のシープミルクソフトクリームです。


「メリーさんのひつじミルクソフト」


夏季だけの限定販売。

この間のアッサリ↔コッテリの指標でいうとアッサリ側です。

羊乳のソフトクリームって、珍しい。「羊をめぐる」旅の締めくくりにピッタリですね♪

羊肉臭かったらどうしよ~なんて思ったりもしましたが、無問題でした。美味しいよ!

牛乳とどう違うの??って聞かれると答えられないから、聞かないでね!

(ショップのおねいさんが間違えて普通のソフトクリームを渡していたとしても、気づくまい…)



おまけ




同じく「道の駅びふか」にて購入したジンギスカン。

食べるまえに裏書きをチェックしたら、な、なんと………!




まさかの「ニュージーランド」産!

美深の名産と違うんか~い!

…なんか上からシールを貼ってありましたので、気になって剥がしてみた。




「オーストラリア」産か~い!最初から道産羊肉で作る気ゼロ

しかも「ラム」とも「マトン」とも書いていない謎肉…。

あ、味は良かったですよ。普通に、柔らかくて美味しかった。さすがニュージーランド。



ポチっとよろしく♪

応援ありがとうございます♪

4 件のコメント :

  1. 景色も時間がゆったり流れているようで羊たちが映えますね( *´艸`)
    いやされるぅ~(о´∀`о)

    そして羊のお乳のソフトクリームΣ(゜Д゜)
    初めて聞きました!これは一回は食べてみた~い(*ノ▽ノ*)

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    1. >曾龍さん
      写真には残せませんでしたが、草原を風が渡っていくのが、とても綺麗でした^^
      羊や馬が草を食んでいる風景って、癒されますよね~♪
      私も羊乳ソフトは初めて食べました。
      臭みなど全くなくて、あっさりしていて美味しかったです(๑•̀ㅂ•́)و✧

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  2. この小説は読んだことありませんが、umeさんご夫婦がそんなに惚れ込んでるなんて、読んでみたくなりました。
    北海道的風景は、草原にビッグなマシュマロが落ちているのですね…

    しかしこの記事、ラストが「さすがニュージーランド」で終わるとは予想外でした(*≧艸≦)

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    1. >うまんまさん
      うまんまさんはエッセイなどがお好きなんですよね^^
      無理にはおススメしませんが、「一生に一度くらい、村上春樹を読んでやるか…」という気分になったら、読んでみてください(笑)

      牧草ロールをマシュマロに例えるなんて…ロマンチックだわ~(食いしん坊とも言う←)
      マシュマロ、焼いて食べたら美味しいですよね。このサイズなら、いったい何人分あるんでしょう^^

      記事の終わり方、自分でも「唐突だな…」と思ってました。ツッコミ入れていただけて良かったです(笑)
      「さすがニュージーランド」の一文には、「”国産でなければ”という変なコダワリは捨てよう。国民より羊の数が多いニュージーランド産なら、むしろ本場のジンギスカンと言える。それはもちろん国産に負けずと美味しいはずだ。そして事実、旨い。」という意味が込められています(長い)

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