2018/09/07

北海道胆振東部地震。停電のための備えについて。





このたび、平成30年北海道胆振東部地震により被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
残念ながら亡くなられた方、ご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。
今なお行方の分からない方々が、一日も早くご家族の元へ帰られるようお祈り申し上げます。
そして、夜を徹して復旧作業、捜索活動に携わっておられる自衛隊、消防、警察、海上保安庁の皆様、本当にありがとうございます。
各自治体職員の皆様も、本当にお疲れ様です。



幸い、我が家は地震の被害はありませんでした。

道内295万戸が一斉に停電する「ブラックアウト」が発生。我が家は復旧まで27時間かかりました。

今後の防災備蓄のための、メモ記事です。停電すると、どんな心理状況になるのかも書いておきます。


非常用フットライト。取り外して持ち歩けます。


3:08 地震発生(我が家は震度4)

3:25 停電

非常用フットライトが点灯、5分で消える。

両親から「北見も停電した」とLINEが。北見はそんなに揺れなかったはずなのに…それを聞いて「この停電は長引く」と予感。

すぐ風呂に水をためる。


うちのマンションの上水道は、「直結加圧給水方式」。

地下の水道管からブースターポンプで圧力をかけ、給水する方式です。


札幌市HPより


なので、停電したら上水道も止まると聞いていました。暖房と給湯のガス設備も、電気がないと動きません。

予備電源(内階段は緊急用ライトが点灯していた)なのか分からないが、水が出るうちにためておこうと。

(※結局、うちは断水しませんでした。6階だからかもしれません。高層階はもしかしたら断水していたかも。)



防災用品を取り出す。

懐中電灯、単3電池(30本程度備蓄)、モバイルバッテリー。

夜が明けたら米を炊くため、米をといでうるかして(水に浸して)おく。

冷凍庫にはプチプチ(緩衝材)を入れて、少しでも冷気が逃げないようにする。

(※冷凍庫の魔法瓶機能は大変優秀。氷は夜まで形が残っていて、おかげで冷たいジュースが飲めた。)

一度布団に入るも眠れず。


停電から17時間後の氷


うちはIH調理器なので、カセットコンロを使って米を炊くつもりでした。が、カセットガス(CB缶)は大量にあるのに、肝心のコンロがない!

naoが東京に持って行ったのです(汗)

軽くショックを受けました…。




予定変更。カヤックからアウトドア用のガス缶(OD缶)と「プリムス エクスプレススパイダー」というガス台を取り出して米を炊きます。


本当はスパイダースト-ブを東京に持って行きたかった。小さくたためて邪魔にならないから。
でもカヤック用に必要だから、カセットコンロにしたの。

だったらスパイダーストーブの使い方、教えておいてよ。あとOD缶もっと用意しておいて。
ま、なんとかなったけど。



使ったのは、ユニフレームの「ライスクッカーminiDX」です。




最初強火→蒸気が出たら弱火にして10分→火を止めて5分蒸らすだけ。誰でも簡単に米が炊ける優れモノ。






2合でおにぎり4個作りました。


<あって良かったもの>
・ビニール手袋(熱々のご飯が手に付かず、おにぎりを作れる)



モバイルバッテリーが足りない!?


いつも使っている充電式モバイルバッテリーの他、防災用品の中に、乾電池式も入れてあるはず…でした。

しかし、入っていたのはiphone用ではなく、以前使っていたガラケー用だったのです…。


ガラケー用だった…。


今でもアラーム専門で使用しているので、くやしいから充電しておきます。

大失態です。確認不足を悔やんでも悔やみきれません。電池は沢山あるのに…。

モバイルバッテリーひとつあれば、翌日夜までは確実に持ちます。でも、もし電気が復旧しなかったらどうしよう?

固定電話のない我が家では、スマホは外部との唯一の連絡手段。ここですごい不安に…。

naoが置いて行ったもう一つのモバイルバッテリーは、からっぽでした…。

(※19時にnaoからの情報で、カメラバッグから満充電のモバイルバッテリーを発見。やっと安心できました。)


復旧後、速攻3個まとめて充電!


・モバイルバッテリーは人数×3個あると安心。

・充電式だけじゃなく、乾電池式も用意する。



情報収集はスマホではなくポータブルラジオで!


周波数はあらかじめNHKに合わせておく。


スマホのバッテリー問題にも関係しますが、ポータブルラジオは必須です。

NHKのアナウンサーの声は、心を落ち着かせる効果もありました。

夜は何だか不安な気持ちで、眠るときラジオを小さくつけておきました。

夜中何度か目を覚ましましたが、ラジオを聴いているとすぐにまた眠れました。



懐中電灯は沢山あって困ることはない


夜明け前の地震→停電の時は、「これから明るくなる」という思いから、冷静でいられました。

ただ、日没を迎えると、急に心細くなりました。


ペットボトルで光を拡散、アルミホイルで上方へ反射させる。


そんなとき、懐中電灯がなるべく沢山あったら、不安を和らげることができると感じました。

うちには蛍光灯とLEDの二種類。どちらも単3電池で動きます。


使えなかったランタン


ランタンも発掘しましたが、単1電池で使えませんでした。


・置いておく電灯の他、トイレなどへ持ち歩く電灯は人数分あると良い。

・電池のサイズは揃える。電池の買い置きも忘れずに。



食料は一週間分用意する


スーパー、コンビニが停電と物流の停滞で、軒並み閉店。営業していても大行列です。

停電が解消した後も、この状況は続いています。

普段から食料を備蓄しておくことが大事だと痛感しております。

日持ちのするカップラーメン、フリーズドライ食品、即席味噌汁、粉末スープ、レトルトカレーなど。

温かい食べ物がオススメです。

あと、お米。断水を考慮し、飲料水も。

それと、冷蔵庫に缶ジュースなど、飲料を普段から多めに冷やしておくと良いです。

停電しても、しばらくは冷たいまま飲めます。



さいごに。猫の様子。


地震で開いた引き出し。あとはまな板が倒れたくらい。
転倒防止材で地震対策はしてありました。


地震発生時。強烈な縦揺れと家具のたてるガタガタという大きな音が恐怖でした。

ミルトはひどいパニックを起こしており、全身の毛を逆立てて、うなり声を上げ、廊下を走りまわり、壁を忍者のように駆け上がりました。

”地震で猫が驚いた時には、猫の脇の下に手を入れて持ち上げ、揺らすと良い”、とネットで見たことがありました。

そうすることで、「なんだ、お前が揺らしているのか」と猫が安心するのだそうです。

やってみたけど、効果があったのかどうか…。

しっぽはボンボンに膨らんで、後ろ足で宙をワシワシと蹴りつけ、当然爪は出っぱなし。

後ろ足もだっこして、お腹を下に向け、赤ちゃんをあやすように揺らしてみたら、少し落ち着きました。やっぱり普段やり慣れてるだっこの仕方が良いみたい。

猫を抱いてトイレに逃げ込みました。

ふわー、ふわーっと横揺れが長く続いており、「早く収まって~~!」と祈ることしかできません。




まだ電気がついている頃、地震発生から20分以内に撮影しました。

一見、落ち着いているように見えますが、瞳孔が開いています。

昼間、普段なら寝ている時間でも、ちょっとした物音で目を覚まし、辺りをうかがっていました。

6日は食欲はありました。7日の朝4時、大量に毛玉を吐きました。

7日の朝ご飯は半分ほど残しました。ちょっと元気がないみたい。

やっぱり、ストレスがかかっているのだと思います…。

土日で少しでも平静を取り戻してくれればいいのですが。



<2018.9.8追記>



記事中、「仕方なく」OD缶を使用した、というニュアンスで書きましたが、今日ちょっとその考えをあらためました。

今、カセットボンベ(CB缶)はどこも品薄状態です。


しかし、近所のアウトドアショップを覗いたら、大量のOD缶がセール価格で売られていました…!


中身は一緒です。


OD缶用のコンロさえあれば、緊急時にOD缶で調理することができます。


メリットは、その他大勢と競合しない(笑)


そして、冬期の停電時、CB缶を暖房に集中させることができます。


デメリットは、CB缶に比べて割高なところ。


OD缶があるから、CB缶を備蓄しなくて良い、ということではなく、用途ごとに使い分けよう、という提案でした。


寒冷地特有の防災知識として、追記させていただきます。






ポチっとよろしく♪

応援ありがとうございます♪

10 件のコメント :

  1. ご無事で良かったです。゚(゚´Д`゚)゚。

    なかなかそこまでしっかり準備されてる方や行動に写せる方は少ないですから尊敬します!

    そして、猫さんもご無事で良かったです!
    脇にてを入れて揺らすのは知りませんでした!
    それで少しでも気が収まって安心してくれたらいいですもんね、覚えときます(*´□`)ノ

    返信削除
    返信
    1. >曾龍さん
      停電直後の猫は、私の後をずっとついてまわってました。不安だったのだと思います。
      猫生10年の中で、震度4は初めての経験ですから、仕方ないですね。
      脇の下に手を入れて揺らす、うちはあんまり効果なかったですけど、覚えておくと良いかもです♪

      削除
  2. 初めましてタローママの所から来ました。
    今回の地震 こちらは30時間電気止まってました。地震後直ぐに停電でしたから用意無しで大変でした。幸い水が出たのでカセットコンロで何とかしのぎました。家の猫も最初の地震の時はビックリしていましたが、今は落ち着きました。
    但し下痢してます。(^^;
    今後も余震有るでしょうが頑張りましょう。

    返信削除
    返信
    1. >斎藤碧さん
      はじめまして^^
      地震直後に停電されたのですね。揺れも激しかったのではないでしょうか。
      猫ちゃん、下痢するというこは、やっぱりストレスが原因ですよね~( ´ω`)
      私も、普段なら何てことない揺れの余震で、心臓がバクバクするようになりました。
      お互い気をつけましょう!

      削除
  3. あらためて、お疲れさまでした。

    そんなに長く揺れが続いたんですね…怖い。
    パニックのミルト君をよく捕まえられましたねぇ。猫さんを抱っこしてると、人間側も少しは落ち着きそうですね。

    普段はできるだけモノを減らそう!って思ってしまうけど、やっぱりある程度の備蓄は必要ですね。私はまずモバイルバッテリーから買わなきゃ〜。
    電気で動いてる物が想像以上にありすぎて、停電したら何もできなくなりそうです。

    まだまだ落ち着かないでしょうが、無理をなさらないでくださいね。

    返信削除
    返信
    1. >うまんまさん
      モバイルバッテリーは絶対買っておいてください^^
      30分充電するのに4時間並ぶとか…ありえないことが起こりますので(・ω・;)(;・ω・)
      あと、トイレットペーパーも。
      「一週間、りんちゃんと部屋に引きこもって暮らす」ことを想定して備蓄すると良いかも^^

      こちらはもう大丈夫です!余震にだけ気をつけていきます(。•̀ᴗ-)و

      削除
  4. 今回は本当に大変でしたね。
    私の友人も・・・と思ったら、当の本人が既に降臨してたΣ(・ω・ノ)ノ!
    バンクーバーはちょっと強い風が吹くと停電して、しかも長いので、初めはかなり心細かったです。
    懐中電灯とカセットコンロは大事です!

    返信削除
    返信
    1. >タローママさん
      はい、今私もママさんのブログを拝見してました^^
      私の会社にも、オール電化住宅の人がいて、やはり大変そうでした。
      うちはオール電化ではないのですが、給湯は電気なしには動きません(^◇^;)
      水の要らないシャンプーとか、備蓄しておけば良かったと思いました。
      でも断水しなかっただけ、全然ラッキーでした。
      もし断水したら…ミルトのペットシーツを借りるつもりでしたけど(笑)
      バンクーバーはしょっちゅう停電するのですか!
      「初めは」ということは、今はもう慣れっこ??
      ともあれ、平時から緊急時のシミュレーションをしておくことが大事ですね…。

      削除
    2. モバイルバッテリーは必要ですよね。
      キャンプ時に電源を使わないことが多いので買いましたが
      こんな時に役立ってくれましたね^^

      うちもOD缶はよく使うので備蓄はありました。
      もしもCB缶を使い切ったら・・と思っていましたが
      そこまで長引かずに本当に良かったです。

      猫ちゃん、すごく怖かったのでしょう・・・可哀想(´;ω;`)ウゥゥ
      だいぶ、落ち着きましたか?

      削除
    3. >ナナさん
      そうですね、キャンプと言ってもバンガローや電源付きサイトを使っていると、モバイルバッテリーは必要ないですもんね。
      ナナさんのブログで、並べられたランタンを見て、懐中電灯だけでなく、ランタンの柔らかな光があると良いな~と思いました^^

      猫はだいぶ落ち着きました^^
      ありがとうございます!

      削除