ストリートアカデミーで写真を学ぶ【その1】
こんにちは、naoです!
猫や野鳥しか撮っていない僕ですが、東京の野鳥だけで飽き足らず、風景写真にも挑戦したいと思っています。
(サムネは熊本県の菊池渓谷。2015年撮影)
でも前にも言いましたが、風景写真がヘタなんです。
そこで、今東京で流行り(?)の「ストリートアカデミー」で、プロの写真家からお安く、しかも、行きたいor行けるときに、単発で受講できる、大変都合の良い写真教室に通うことにしました。
ストリートアカデミー
初めて電車の中吊り広告を見たとき「ストアりょく」と読んじゃった。
東京だけでなく、様々な地域で様々な教室が開催されています。
本格的な習い事じゃなくって、「ちょっと体験してみたいな」「マンツーマンだとはずかしいけど、少人数なら…」という方に良さそう。
地域を「東京」、フリーワードを「写真」で絞り込み、いくつかの教室の中から、代々木公園で開催している初心者用の写真教室レベル2を受講することにしました。
レベル分けがわかりやすく、とっつきやすいな、と思ったのです。
レベル2にしたのは、さすがに写真を20年もやっていて、レベル1ではないかな?と、思って。
受講したのは、横浜在住のプロ写真家、高田晋浩先生の講座です。
風景写真と建築写真をメインに、日本国内だけでなく、海外でも精力的に活動されています。
高田先生のホームページ
美しい写真ばかりです!!光を操るってこういうことなんですね。
受講してみたいな、と思ったらコチラから↓
高田先生のストアカページ
ちなみに、レベル1は「一眼レフ(ミラーレス)カメラを買った次の日でもOK」だそうですよ。
代々木公園にて。
定員5名の講座でした。僕以外は全員女性で、単独(友達と二人で、とかではない)参加されてましたよ。
まずは芝生に移動して、簡単な自己紹介をしつつ座学です。ちょっとピクニック気分。
受講者の機材は、中級機が多かったです。キヤノンでいうと80Dクラス。
レベル1からの受講者もいましたので、まずはおさらいです。
ここでクイズ!
1.シャッタースピードは1/500秒、絞りはF8.0にします。明るくするにはISO感度を上げる?下げる?
2.絞りはF8.0、ISO感度は200にします。明るくするにはシャッタースピードは早める?遅める?
3.シャッタースピードは1/500秒、ISO感度は200にします。明るくするには絞りの値を上げる?下げる?
2.絞りはF8.0、ISO感度は200にします。明るくするにはシャッタースピードは早める?遅める?
3.シャッタースピードは1/500秒、ISO感度は200にします。明るくするには絞りの値を上げる?下げる?
さぁ、皆さんはわかりますか?
受講者の方は、絞りで引っかかるようでした^^
シャッタースピードの学習。
「シャッタースピードを変えるとどうなるか?」を、学びます。
最初に立ちはだかる難関は、シャッタースピード表示です。慣れればなんてことありませんが。
シャッタースピード1/500秒というのは、カメラ上では1/を省略し、単に「500」と表示されます。
1秒以上は「1'」のように表示されますね。
ここから実験。まずは1/10秒で落ちる木の葉を撮ります。
手も木の葉もブレブレです。なんだったら背景もブレブレです。
次に1/100秒で撮ります。
手はあんまりブレていませんが、木の葉はブレています。
続いて1/1000秒。これは結果がわかっていました。よく野鳥撮影で使いますので。
木の葉どころか、枝も砂も止まっています。
極端な実験ですが、わかりやすいです。
ちなみに先生は、手ぶれがなくなるシャッタースピードはだいたい1/250秒1/200秒だとおっしゃっていました。
<2018.12.17 訂正>
高田先生より、「1/200秒」とのご指摘をいただきました!お詫びして訂正いたします。
1/125秒だと思ってた! 日中シンクロのシャッタースピードと間違って覚えていたかなぁ…。
シャッタースピード、10分間の実践。
人々が活動している代々木公園で、こっそりと動きのある写真を、1/1000秒などの速いシャッタースピードで切り取ります。
が、僕が中級者だと見抜いた先生は、スポーツ撮影などでの遊び方も教えてくれました。
撮ってきた写真をみんなで見せ合います。
みなさん、初心者だというのにうまいです。僕のように理論で覚えなくても、センスがあるんでしょうね。
僕の写真はコチラ↓
1/320秒 |
そう、1/1000秒じゃないんです。あえて、ボールをブラすことで動きを表現しました。でも人物は被写体ブレが起きていないんです。
これは目からウロコ!人物を撮るのも面白い!
今度、弟がやっている社会人サッカーの写真でも撮ってみようかしら?って気になりました。
動く被写体へのピント合わせ。
次は、動体にピントを合わせ続けるAI SERVO(ニコンなどはコンティニュアスAF)モードの使い方を学びました。
これは野鳥で慣れているのでお手の物。ですが、どれだけピントが食いつくのか、テストしたことはありませんでした。
まずは実験学習です。
先生の手にピントを合わせ、先生が手を前後に動かします。それを連写します。
意外とAFが食いついていくものなんですね。先生の手相がはっきり見えます(笑)
ま、そうじゃないと野鳥、航空機、新幹線、F1なんかは撮影できませんね。
僕の使っているカメラ「Canon EOS 7D markII」は野鳥、鉄道、スポーツ、飛行機など、動体AFに強いのが特徴。被写体別にわざわざ7種類のカタログが作られたくらい!
すべての一瞬が一新する。Canon EOS 7D Mark II スペシャルサイト
AI SERVO、10分間の実践。
代々木公園の池に移動して、AI SERVOの実践です。
被写体は代々木公園で一番多く、一番動き回るカラス^^
先生曰く、「カラスはじっとするのが苦手なので、木の上のカラスにピントを合わせて待っていると、そのうち飛びますよ!」
その飛翔シーンを狙うのですが、他の鳥と違って黒いため、撮影は大変難しいのです。
特に最近のカメラのオートフォーカスは色の特徴点も認識するため、色情報が少ないカラスはピントが追従しにくく、さらに、露出的には黒つぶれする危険性もはらんでいます。
こんなに真剣にカラスを撮影したのは初めてです。意外と難しい。
せっかくなので、カメラ泣かせな 向かってくる被写体に挑戦! |
みなさん、黒つぶれなく、しっかりとカラスを写していました。
モノクロ写真の練習。
モノクロにして雲を撮影します。
今まで、モノクロってそれなりの雰囲気でスナップが撮れてしまうので、カメラの腕が上がらないだろうと、真剣に取り組んだことはありませんでした。しかし、これこそ自分の腕が試される撮影でした…!
なぜなら、適正露出にしなければ、雲の濃淡が出ないのです。
まずは、ちょっと明るめに普通に撮ってみます。
雲見えませんね。ただのどんより曇り空です。
では、もう少し暗くしてみましょう。
ちょっと写した場所が違いますが、2枚目は雲の濃淡がはっきり映りました。
モノクロはカラー情報がない分、露出による濃淡と構図だけで勝負する必要があり、露出がシビアに反映されるそうです。
最後に、ホワイトバランスについて。
ホワイトバランスとは色温度を元にしています。僕は、カメラではなく照明やディスプレイ調整で色温度を知っていました。
先生はわかりやすく、「ケルビンが低い値だと青く、高い値だと赤く写る、とだけ、覚えてください。」と仰っていました。
まぁ、光源別に色温度の話をしても、わかりにくいですからね。
で、実験します。まずは、ホワイトバランスを「電球」にしたとき。
ホワイトバランス:電球 (おそらく2800Kくらい) |
次に、この日は曇りでしたが、ホワイトバランスを「太陽光」にしたとき。
ホワイトバランス:太陽光 (おそらく5600Kくらい) |
他にも、2600K(ケルビン)などでの撮影も試しました。
ちなみに、このブログで登場するうちの猫を夜撮影する際は、家の中が電球色のため、ホワイトバランスを2700Kほどにして撮っています。
ホントは家の中を宝石屋さんと同じダイクロハロゲンの色、3000Kに統一したいんですが、高演色性100Wクラス3000KのLED電球がないんです。そして、間接照明の蛍光灯は間違って2800Kを買ってしまい、ウチの色温度はあちこちバラバラ。
まとめ
初心者向けの写真教室レベル2でしたが、知識として知っていても、実際にためしたことがなかったり、シャッタースピードの面白いテクニックも聞けて、中級者でも満足できる内容でした。
高田先生はニコン機が専門なのに、他メーカーの機材にも詳しくて、キヤノンの機能も丁寧に教えてくださいました。
次回はレベル3をご紹介しますね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
いつか買いたいカメラ「EOS 1D MarkⅡ」
こんにちは~。
返信削除これは素晴らしい!!
理屈ではわかっていても実際にはほとんど試したことがないですし…。
こうして試しながら体感として学べるのは楽しそうでいいですね。
そして何よりも…向かってくるカラス写真の美しいこと・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・
ただ、これはカメラの性能にもよりそうですが…実はテクを学ぶと誰でも撮れたりするものなのですか?
向かってくるものを撮るのは本当に苦手で…風景も苦手ですし人物も…って苦手ばっかりじゃん私(笑)
次のレポも楽しみにしています♪
>虎ノ介さん
削除虎ノ介さんの動体撮影、いつもお見事な腕前じゃないですか~^^
お上手だな~と憧れのまなざしで見ていますよ!
虎ちゃんがジャンプして空中に浮いている写真など、猫のすばやい動きを撮るのって、難しいですよね〜。
向かってくる被写体にピントを合わせ続けるのも、確かに難しそうだ。naoの説明で足りてます?
虎之介さんこんにちは。
返信削除ぜひこの教室を受講されることをおすすめします。
で、向かってくる被写体へのオートフォーカスですが、アタリハズレがあるものの、一応一眼レフならできます。
ただ、動作が速いカメラボディ、フォーカスが速いレンズじゃないと、歩留まりが悪いです。