医者に命を預ける恐怖…『COMA(1978)』
クリスマスは暇だったので、録りためた映画を観てました。その中から面白かった作品をご紹介します。
1978年公開、アメリカの医療サスペンス映画「コーマ」です。
あらすじ
大病院に勤める外科医のスーザン。仕事は順調。恋人で同じ病院に勤める医師マークとは、時に衝突しながらも、良好な関係を保っていた。
ある日、親友のナンシーが中絶手術の後、昏睡状態に陥ってしまう。
ナンシーは健康体であり、麻酔・手術記録に何も問題はない。本来なら起こりえないはずの不可解な昏睡に、スーザンは疑念を抱く。
単独で調査をするうち、外科部長のハリスから露骨な圧力をかけられ、さらには見知らぬ男に命を狙われるようになる。数々の妨害を乗り越え、スーザンは院内で大量の昏睡患者が発生していること、決まって第8手術室で手術を受けていること、そして昏睡状態となった患者の多くは、ジェファーソン研究所へ送られていることを突き止める。
患者が故意に昏睡状態にされているのは明白。だが、一体誰が、何の目的で?
スーザンがたどり着いた驚愕の真実とは…。
登場人物
スーザン・ウィーラー |
主人公。外科医。若く、美しく、頭脳明晰、冷静沈着。医師としては優秀だが、すこし冷たい印象を与えることも。貧乳。
マーク・ベローズ |
スーザンの恋人で同じ病院に勤務する外科医。出世のため、院内の力関係を常に気にしている。
てか、なぜにマイケル・ダグラス?
スーザンって、マイケル・ダグラスの好みとは真逆の女に思えてならないんだけど…。だって貧乳…ゲフンゲフン
ハリス |
外科部長。スーザンが病院の記録を探り出した途端、呼びつけて警告してくる仕事の早い人物。
謎の男 |
顔出しOKの暗殺者。スーザンの命を狙うが、ツメが甘い。拳銃所持しているのに丸腰の女を仕留められないポンコツ。
エマーソン |
ジェファーソン研究所の看護師。研究所の秘密を知ったスーザンを捕まえようとするが、やはりツメが甘い。
登場時の謎めいた雰囲気は良かった。が…おめぇ、「よしよし」じゃねーよ。上だよ上。
見どころ①スーザンのスーパーウーマンぶり
この病院、構造が色々おかしいぞ… |
この映画の見どころは主に4つ。まずは主人公のスーザン。
秘密を突き止めるため、危険を冒す。そこまでするか、ってくらい一人で何でもやっちゃう。
暗殺者に命を狙われても、自分の力で撃退するし。
あるモノを蹴りつけて撃退。 ちょっと後ろに写っちゃってます(^◇^;) |
基本、男には頼らない。強い、かっこいい女性。
でも大事なところで判断ミスっちゃったり、情緒不安定になったり、泣いちゃったりするんだよね。だって、女の子だもん。
見どころ②ジェファーソン研究所の怪しい佇まい
休暇の途中に偶然研究所を見つけるって、どーゆーこっちゃ?ご丁寧に看板出してるの何でだ?
ま、それは置いといて。この建物のかもしだす雰囲気。すごく好き。
清潔で冷たくて、近未来的で、人の気配がしなくて。
建物の中はまたスゴイことになってるんですよ…。ネタバレになるから言わないけど。
欠点は警備がザルってところ。建物はカッコイイのに、中で働く人間がポンコツなのはいただけない。
見どころ③敵か?味方か?マイケル・ダグラス
恋人がマイケル・ダグラスって、寝返りそうな匂いがプンプンするでしょう?
冒頭でスーザンのことを口汚く罵ったりするし、昏睡患者のことを調べる彼女を快く思っていない。
彼は立身出世、保身のために恋人を切り捨てるのか、それとも?
見どころ④クラシックな車とコンピュータ
40年前の映画なので、車とか病院で使われているコンピュータがいい感じに古臭くて、なんか興奮した(変態か)
大病院の外科医のマイカーだから、きっと公開当時は最先端の高級車だったんだろうな~とか、想像して楽しむ。
「ビリビリー」っと千切る! |
コンピュータからデータをプリントアウトする場面、ファンフォールド紙がメッチャ懐かしい~(・∀・)
ネタバレなし感想
スーザンが勤続何年目か知らないけど、親友が犠牲になるまで、昏睡患者の多発に気づかないって…ねぇ?
麻酔科医も「あっれぇ~?おっかしいなぁ~??」で済ましてんじゃねぇぞ。
序盤の小児患者とのやりとり。 伏線というか、実は重要なシーンでした。 |
ツッコミどころは多々あるものの、サスペンスとして及第点だと思います。
勤務医って大変なのね…。暗殺者(物理)より、外科部長の圧力(精神)の方が怖かったわ~。部長室の時計がコチ…コチ…と、観る者の不安を煽ります。
ジェファーソン研究所のビジュアルは「清潔なお化け屋敷」って感じでとても良かった。
全力疾走するマイケル・ダグラスはカッコいい。若い!
たまには古い映画を観るのも、楽しいですね。
以上、「コーマ」のご紹介でした~^^
クリスマスに(見たのはイブなのかしら?)ナイスチョイスです!
返信削除とにかく、キャスト紹介で主人公の貧乳が衝撃的で(それは映画の中で重要なポイントなのかと・笑)最後まで「この人、貧乳なんだ・・・」と伏線を考えながら読んでしまいました(笑)
にしても、そんなにたくさんの昏睡状態の人がいて、よく今まで気づかなかったのねと私もビックリ。面白そうな映画ですね^^
>こころさん
削除序盤にシャワーシーンがあるんですよ(笑)で、「あ…この人…貧乳だわ」って印象に残ってしまって^^;貧乳が伏線だったらスゴいっす(笑)
この映画、良くできてますよ。謎を追求するスーザンの立場から見るとサスペンスだけど、患者の立場に立つと、最悪のホラーに変わります。
umeさんの映画レビューは面白いですね〜(*^^*)
返信削除基本、人物紹介は小馬鹿にしてるしな。片っ端からポンコツ認定。
フフフ… と不気味に笑いながら読んでしまいます。
>うまんまさん
削除ツッコミを入れながら映画を観るのが好きなんです。なので、純愛モノとかヒューマンドラマは苦手^^
口が悪くてごめんあそばせ(*´罒`*)
この映画むかーし観ました。なので結末は覚えてないんですけど、おもしろかったという印象はあります。
返信削除ジュヌヴィエーヴ・ビジョルドの恋人がマイケル・ダグラスだったなんて全然覚えてなかったです!確かにジュヌヴィエーヴは童顔で貧乳ですが、umeさん的にはそこがとても気になったんですね(笑)
また観たくなりました(^o^)
>杏子さん
削除杏子さんなら、きっとご覧になっているだろうと思いました(^-^)g"
マイケル・ダグラス本人の趣向云々ではなく、彼が演じるキャラクターが好む女は「ボン・キュッ・ボン」なイメージだったんですよね(笑)
今観ても面白いかもしれませんよ♪
記事中には書かなかったけれど、この作品が示す真の恐ろしさは、「犯人が誰か」とは別のところにあります…(  ̄ω ̄)ニヤリ