東大広報誌の猫特集「猫と東大。」
2016年末、「猫の腎臓病を予防し、寿命を二倍に伸ばす」タンパク質AIMについてのニュースを見て以来、研究の進捗状況を時々ネットで調べています。
AERAdot.2018年2月10日付 |
昨年2月の記事(上画像をクリックするとリンク先に飛びます)では、高純度のAIMを大量に生産できる細胞の開発に成功。東京大学の宮崎教授には、猫神様のサポートがついているのでは…と思っちゃいます(笑)
しばらくぶりに検索したら、東京大学の広報誌「淡青」(2018年9月発行)に載ってました!
「淡青」より |
AERAの記事では、「最短で二年後(2020年)の商品化が視野に入っている」とありましたが、東大広報誌では「2022年までの商品化」に変わっていました。ちょっと延びちゃった。
なるべく早く商品化を、って思っちゃうけど、「腎機能の低下した猫にも効果が見込める」のは嬉しいですよね。
2018年9月号は、「猫と東大。」という特集が組まれています。
「猫と歴史学」「猫と医科学」「猫と日本文学」など、各分野の先生が猫にまつわる研究について語ります。
それぞれ大変興味深い記事ばかり。猫好きさんには是非読んでいただきたいです^^
「え?そうなの!?」って驚いたのが、農学生命科学研究科教授、辻元先生のお話で、獣医学の領域では小動物といえば犬。猫はオマケみたいなものだった、とのこと。
「近年になって猫の診療を犬と分けるべきだという考え方が世界に広がり、日本でも今年、『猫の診療指針』という獣医向けの本が出ました。(淡青10pより抜粋)」
マジかよ!つい最近すぎるわ!?
猫はオマケ…(´・ω・`)
「そうだったんだ!」とちょっと安心したのは、農学生命科学研究科教授、武内先生の「猫の行動Q&A」
「猫がエサに砂をかける仕草をするのは、気に入らないから?」という質問に対し、
「自分の排泄物を隠すのと同じで、においで敵に見つからないように隠していた名残です。ごはんが気に入らないからではありません。(淡青11pより抜粋)」との回答でした。
「淡青」より |
他には、「16世紀ごろまで、日本では猫をつないで飼っていた」という歴史学の情報もありました。
座談会で、フランス文学の野崎教授が「エドガー・アラン・ポーの『黒猫』は許せん!」って怒ってて「ポーが晩年不幸になったのは、黒猫の悪印象を世に植え付けたせい」とまで(笑)←ちょっとumeの意訳入ってます
ちなみに野崎先生の愛猫は、黒猫です^^
我が家の蔵書。 猫好きは『黒猫』を読んではいけませんよ…。 |
ここでは紹介しきれないほど、ネコの面白いお話がたくさん載ってます。
「淡青」はWEB上でも読めるし、PDFでダウンロードすることも可能。気になる方はコチラからどうぞ↓
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AIM製剤の早期実用化を願って。宮崎先生、応援してます!
これはすべての猫&猫飼いには朗報ですね。
返信削除虎は腎臓にちょっと問題があるので早く実用化されてほしいです。
少し前にHNKの趣味どきっ!という番組で猫特集をしていたときに、私も初めて猫をつないで飼っていたとしり驚きました。 源氏物語にも猫が飼われていた記述があったというのに猫研究は犬のついでだったなんて驚きますね。
>虎ノ介さん
削除実家の先代猫二匹とも、腎臓を悪くしました。15歳、21歳まで生きてくれたけど、健康で長生きさせてあげたかったなぁ…。
猫を犬のようにつないで飼っていたなんて、不思議ですよね。ネズミ退治に近所で貸し借りしていたとも書いてました。
今は可愛いだけがとりえの猫ですが(笑)、昔は番犬ならぬ番猫として役割があったんですね~。
へえ〜!すごいですね(*゚∀゚)
返信削除研究がうまくいって早く薬が実用化されたらいいですね。
飼い主側もちゃんと情報を拾って、新しい治療法や薬について勉強して積極的に取り入れてる獣医さんを選ばなきゃいけないですね。
しかし猫をつないで飼うって、去勢避妊もしてない猫を?そんなの可能かしら… 子どもが虫を捕まえてちょっといじって放すみたいな、一時的な遊びだったのかなぁ。
>うまんまさん
削除そうですね~。獣医師さんでも十人十色といいますか。
動物病院も、ブログで情報発信しているところがありますよね。院長が猫を飼っている病院が良いかも^^
実用化されたら、まずは大学付属の動物病院から普及していくのかな…。
猫をつないで飼っていたのは、そうしないと所有権が主張できないから、ですかね。放し飼い推奨した途端、猫が盗まれたり、勝手に売られたり…なんてことがあったみたいですよ。