2019/06/15

死んだ乳酸菌は、腸でどんな働きをするのか?



ミルトには、時々乳酸菌を摂取させています。肛門嚢炎で糞詰まりになったことがキッカケです。

今では毎日、色艶の良い立派なブツを出しております^^

最初に使ったのは、量販店で手に入る「ヨーグルS」でした。




タブレットタイプなので、すりつぶす必要があります。それが地味に面倒なのと、どうしても粒が粗くなってしまい、ミルトが食べにくそうでした。


今使っているのは、ちょっとお値段の張る「JIN」という乳酸菌。




(クリックするとアムリット動物長生き研究所のサイトへ飛びます)



ちゅ~る一本分に、JINを半量加えます。粒が小さめなの、分かるかな。




スパチュラで混ぜ混ぜして、乳酸菌を隠します。作業中、ミルトは待ちきれない様子でソワソワ。



悪い顔でガツガツ!


洗ったかのごとく、ピカピカになるまで舐め尽くしました。


さらばだ!



ところで、乳酸菌の入った商品って、生きた菌と死んだ菌がありますね。

ヤクルトやヨーグルトは、生きた菌。要冷蔵だし、賞味期限も短い。

ちゅ~るにも乳酸菌入りがあるけれど、こちらは勿論死んだ菌です。JINも同じ。


赤いラインは私が引きました。


死んだ菌って、腸の中で本当に活躍してるの?まさか、生き返るわけじゃないよね…?


ギモンに思って、調べてみたところ、見つけたのがこちらのサイト↓

生菌でも死菌でも効果は変わらない | 大和薬品株式会社

免疫・自然治癒力の活性をめざし、研究・開発・製造にバイオサイエンスを駆使して挑戦する企業・大和薬品です。

「プロバイオティクス」って言葉、聞いたことあるけど、意味は分かってませんでした。なんとなく、「身体に良い」みたいなイメージ(^◇^;)


プロバイオティクスは、「腸内の有用菌の増殖を促進したり、有害菌の増殖を抑制し、その結果、健康に有利に働く生菌」で、乳酸菌、納豆菌、酪酸菌などの生菌剤やヨーグルトなどの発酵乳や乳酸菌飲料がこの範疇に入ります。



↓囲み枠内は、大和薬品のサイトを読み、私が自分なりに解釈した文章です。
摂取した乳酸菌は生き死に関係なく、腸の中で増殖したり、体内に定着することはない。

常在有用菌優位の状況をつくり、有害菌の増殖を抑制してくれる。

オリゴ糖はビフィズス菌のエサになって増殖の手助けとなることが分かっているが、摂取した乳酸菌は腸管免疫機構を介した間接的な作用により、腸内環境を整える。

「生きて腸までとどく」という売り文句については、「生きていようが死んでいようが、摂取した乳酸菌は、すべて腸に届き、そして通過し、排出される」が正しい。


つまり、どのように作用しているかは不明だが、実験結果(乳酸菌を摂取して糞便をチェック)で「効果あり」と判断されました…ということかな。


ネコにはネコの乳酸菌!?~ネコにおける加齢に伴う腸内細菌叢の変化~

増岡 弘晃 (東京大学 大学院農学生命科学研究科獣医学専攻 博士課程1年) 嶋田 広野 (東京大学 大学院農学生命科学研究科獣医学専攻 学部生;当時) 清末(安田) 知代 (日清ペットフード株式会社) 清末 正晴 (日清ペットフード株式会社) 大石 幸恵 (日清ペットフード株式会社) 木村 聖二 (日清ペットフード株式会社) 大橋 雄二  (日本獣医生命科学大学 食品科学科 准教授) 藤澤 倫彦  (日本獣医生命科学大学 食品科学科 教授) 堀田 こずえ (東京大学 大学院農学生命科学研究科獣医学専攻 助教) 山田 章雄 (東京大学 大学院農学生命科学研究科獣医学専攻 教授;当時) 平山 和宏 (東京大学 大学院農学生命科学研究科獣医学専攻 准教授)


東大の広報誌「淡青」で知ったのだけど、「ヒトにはヒトの乳酸菌」があるように、「ネコにはネコの乳酸菌」があるらしい。

ヒトの善玉菌といえばビフィズス菌。でも、ネコの体内では「腸球菌」というのが善玉菌の役割を担っている。

生きているか死んでいるかより、どの乳酸菌を摂取するのがより効果的なのか、を考えなくちゃいけないのね。う~ん。乳酸菌の世界、思った以上に奥が深いです!



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2 件のコメント :

  1. へぇ〜!初めて知ることばかりでした。
    お腹の中で乳酸菌が増えるのかと思ってました(@_@)

    りんちゃんもペット用の乳酸菌を飲ませているけど、効果のある種類なのかしら…?? 特に変化が分かるわけじゃないし、私の気休めになればいいか。

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    1. >うまんまさん
      摂取した乳酸菌が増えるわけではないそうです。死んでいても役に立つ乳酸菌ってエライですよね~。
      薬のように劇的な効果はないけれど、劇的じゃないのが逆に身体には良い(優しい)のかな~なんて思ったり。
      私はちゅ~るに混ぜることで「これは甘やかしではない…ミルトの健康のために与えるのだ…。」と自分に言い聞かせている節があります(^◇^;)

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