よく寝ないと、いい思い出は残らない
久しぶりに本の紹介をしたいと思います。タイトルは、p174からの引用です。
『<眠り>をめぐるミステリー 睡眠の不思議から脳を読み解く』
↓こんなことが書かれています↓
人はなぜ眠らないといけないのか
休息と睡眠の違いとは何か
夢を創る脳のメカニズム
金縛り(睡眠麻痺)が起こる仕組み
どうです?知的好奇心をそそられませんか??
著者は脳内物質、とりわけ神経ペプチドを専門に研究されている医学博士、櫻井武先生です。
櫻井 武 | メンバー紹介 | IIIS 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構
睡眠覚醒機構の解明を目指し、基礎から臨床までを網羅する世界トップレベルの睡眠医科学研究拠点。国際統合睡眠医科学研究機構
1998年に、神経ペプチド・オレキシンを発見。それまで原因不明の睡眠障害とされてきたナルコレプシーに、オレキシンの欠損が関わっていることが分かりました。
ナルコレプシーは日本語で「居眠り病」。
覚醒していなければならない時でも、突然眠り込んでしまう、入眠時に幻覚を見る、感情が高ぶると下肢が脱力する・ろれつが回らなくなる、などの症状があげられます。
ナルコレプシーの他、夢遊病(ノンレムパラソムニア)、致死性家族性不眠症、レム睡眠行動障害といった、睡眠にかかわる様々な障害から、脳の仕組み、睡眠の役割を紐といていきます。
「あなたは、今朝、ベッドや布団の中で目を覚ましたことだろう。しかし、あなたは、昨晩、本当にずっとベッドの中で過ごしていたと断言できるだろうか?」(p54)
こんな一文で始まる文章。ワクワクしちゃう!先生、作文がお上手ですね(←何様)
一般向けに分かりやすく書かれている文章ではありますが、専門用語もバリバリ出てきます。とくにコラム。普通、コラムといえば章と章の間に「箸休め」的な内容で書かれることが多いですよね。この本は逆です。
コラムは、「なるほど、まったくわからん」とさじを投げました\(^q^)/
理系的文章一辺倒かというと、そうでもなく、芸術分野における「夢」「睡眠」をテーマにした作品の解説などもあり、文系人間でも楽しめます。
p214より |
読めば読むほど、「脳って何かすごい色々働いてるんだな」と思います。意識をつくるのも、睡眠状態にするのも脳の仕事。
…頭の悪い感想で申し訳ない。
こうやってブログを書けるのだって、脳のおかげなのに、その機能について真剣に考えたことなかったです。高校の生物で習ったくらいで、ほとんど忘れちゃってるし。
普段、脳の健康状態って、ほとんど意識しませんよね。まぁ、将来ボケたらイヤだな…くらいでしょうか。
脳のメンテナンスに、睡眠は重要な役割を担っています。この本を読むと、睡眠時間を削ってゲームをするのがいかに愚かなことか(私です)、良く分かります。
一つツッコミを入れさせていただくとすれば。
あとがきで、現代人がいかに睡眠をおろそかにしているか、を嘆いておられる先生。
これ、筑波大学のリンクから読めるインタビューの一部なんですけど…。
赤線は私が引きました。 |
先生、睡眠おろそかにしてんじゃん!ちゃんと寝ようぜ!
猫を見習って、しっかり睡眠とりましょうね! |
万年寝不足の私には耳の痛い話が多そうσ(^◇^;)
返信削除食と同じくらい睡眠は健康に影響しそうですね。わかっちゃいるんだけどね〜。
私もこの本読んでみます!
>うまんまさん
削除寝る前に読むとよく眠れます。難しい単語が眠気を誘う(笑)
ただ、ひとつ注意点なのですが。
動物実験の描写があります。イラストや写真はなく、文章オンリー。
文章だけでもダメな人は絶対に受け入れられないと思うので、先に言っておきますね。