「何もない」を楽しめますか?道東の隠れた魅力
タンチョウは、人には慣れない鳥です。遠く離れたところからそっと観察します。
白い身体が雪原と同化していて、しかも100m以上離れていますので、皆気づかず通り過ぎて行きます。
タンチョウからすると、たくさんの人に囲まれるよりはノンビリできて良いのかもしれません。
十勝川温泉は、北海道の道東というエリアにあります。
北海道庁HPより |
明確な区分があるわけではありませんが、主に十勝、釧路、根室、オホーツク、4つのエリアを道東と呼びます。
経済の中心地である道央圏とは、石狩山地、日高山脈という高い山々で分断されています。
左が昨年春に生まれたこども |
私とnaoは、道東の出身です。
私はハッカとたまねぎと焼き肉の町、naoは帯広の隣町で生まれ育ちました。
高校卒業後、故郷を離れました。
外側から道東を見るようになった今、このエリアに何故か心惹かれるのです。
黒いのは尾ではなく、翼の次列・三列風切(かざきり) |
もし観光目的で訪れた人に「道東の面白いところを教えて」と言われたら、返答に困ってしまいます。
「何もないよ」と言い切ってしまうかもしれません。
「ここに行けばコレがある、こういうモノが必ず見られる」といった、パッケージ化できる観光スポットは、とても少ないエリアなのです。
翼をひろげた親。優美さ、力強さを感じます。 |
そのかわり、手つかずの自然が数多く残されています。
タンチョウやシマフクロウのように、ここでしか見られない野生動物がいます。
誰かに教えて貰うのではなく、自分で見つけることができる人が、楽しめる場所です。
幕別町の道路。奥に見えるのは日高山脈。 |
レンタカーを借りて、どこまでもまっすぐな道をひた走るのもいいですね。
でもたまには車をとめて、空気を胸いっぱいに吸い込み、鳥の声に耳をすませ、空を見上げてほしい、と思います。
何もないはずの風景が、きっと特別なモノに見えてくるはずです。
両親の愛を一身にうけて育ったヒナ。親離れの時期はすぐそこまできています。 |
オオワシ |
地元民としては、十勝平野のどこまでも畑がつづく景色がオススメです。今年は少しずつ道東の魅力をお伝えして行けたらいいな~と思っています。お楽しみに!
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