2018/01/07

”ジュエリーアイス” 真冬にしか見られない氷の芸術作品




北海道の「ここでしか見ることのできない光景」、本日ご紹介するのは豊頃(とよころ)町の「ジュエリーアイス」です。

 ジュエリーアイス
十勝川の水が凍って太平洋へと流れ出し、波に洗われて豊頃町の大津海岸に打ち上げられたもの。気温が低いため氷の透明度が高く、太陽光に照らされると、まるで宝石のように輝きます。

ニューヨークタイムズWEB版より

2017年1月30日付のニューヨークタイムズ紙に掲載され、世界的にも珍しい現象として話題となりました。

ジュエリーアイスが見られるのは、厳冬期の1月~2月です。



豊頃町について



太平洋側、十勝平野の南東端に位置する豊頃町。
ハルニレの木がシンボルマークです。ドリカムの歌に出てくることでご存じの方も多いはず。

他にはアメリカンドーナツが美味しい「朝日堂」、ジビエの加工会社「エレゾ社」があります。


札幌から約250km


ジュエリーアイスの撮影に必要なこと



高速道路を使えば、札幌から日帰りで行ける距離です。しかし、良い写真を撮るためには高いハードルが待ち受けています。

氷の中を太陽光が通るように撮影するとなると、地平線近くに太陽があることが条件となります。

つまり、日の出の時間帯に大津海岸に到着していなければならないのです。

(ニューヨークタイムズ紙の写真も、朝焼けの頃に撮影されています。)

豊頃町の日の出時刻は7時少し前です。札幌を3時頃に出発すれば間に合う…はずだったのですが…。



出遅れました



今回私はお留守番。naoが大学の同級生と二人で行ってまいりました。

東京から久しぶりに帰省した友人と男同士、積もる話もあるだろうと気を利かせた…というのは建前。

早起きできないと確信していたので、最初から不参加を表明しておりました^^

しかし、なんだかんだで二人が札幌を出たのは、ほぼ4時に近かったそうです。

出かける直前、トイレへ行きたくなる現象に、どなたか気の利いた名前をつけてくれませんかね…。

大津海岸に到着したころには、すっかり日が昇っていました。

なので、皆さんのご期待にそえる写真ではないかもしれませんが、宜しければご覧になってください。



これがジュエリーアイスです








正直に申し上げて、最初にニューヨークタイムズの写真を載せたのは失敗でしたね。

プロが撮った写真と比べると、見劣りしちゃいます。

でもポツンと一つだけの氷というのも、ワビサビを感じられて良いかな。

気温は-13℃。
-10℃を下回ると、「寒い」ではなく「痛い」に変わります。

ほっぺが痛くてツラかったです。目出し帽がほしいと思いました。


けあらしと霧氷




「けあらし」は、海上に湯気のような霧が立ち上る現象です。
夜間に冷やされた陸の空気が海上に流れて、水面の水蒸気を冷やすことで発生します。


オオハナウド



マクロレンズで撮影した霧氷です。
今まで見たことない、大きく成長した霧氷!豊頃町ではフツーなのかな~?



豊頃町のハルニレ



最後に、ハルニレの写真をどうぞ。


一昨年の台風で半分の高さまで水没し、流木が当たり、もともとあった幹の亀裂が広がってしまいました。

十勝毎日新聞より(2016年9月13日付)



台風で傷つきながらも生き残ったハルニレの木は、地元の方達の希望です。





いかがでしたか?



厳冬の早朝、晴れの日にしか撮影できないジュエリーアイス。

青く輝く氷の美しさを、楽しんでいただけたなら幸いです。

豊頃町の特集ページはこちら。近隣駐車場や簡易トイレの場所、服装の注意点など、情報が掲載されています。
今年中に日の出を狙ってリベンジしたい!



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